Wizardry Online、楽しく遊んでいます。


今回は魔法ダメージについて。
Wizardry Online には数多くの攻撃魔法があります。それらの魔法で与えるダメージについて、関係してくるステータスは何なのか?どの程度関係してくるのか?的なことを調べてみました。


魔法ダメージ計算式については、以前にユニオンメンバーのヌガーさんが計算式を導いています。ヌガーさんに許可を頂いたので、以前ヌガーさんが書いた文章を以下に引用させていただきます。


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(以下、引用)


ダメージのブレ
魔法によるダメージは通常攻撃などと違って、同一状況なら11段階のブレしか無い。
この11段階とは、100%から90%までの1%刻みを意味する。


最大ダメージ計算法
コンディション正常の時、スラムNPCを対象に魔法攻撃した場合の最大ダメージは以下で算出される。


ダメージ=(魔法威力×(1+INT/25)+魔法攻撃力×(1+INT/50)−188)×属性倍率


魔法威力とは魔法の種類とスキルレベルによって決まる値(詳細は下記)
INTと魔法攻撃力はステータスの値を補正値込みでそのまま代入すればいい。
属性倍率とは、ジェムなどで増強した攻撃属性による倍率で、属性倍率=1+属性値/100
つまり火100なら火属性魔法の倍率は2倍になる。


式中の188とはNPCの魔法耐性値と考えられる。
対MOBではそれぞれ対象ごとに設定された数値を代入することで同じようにダメージは算出されるはずである。
対人では対象の魔法防御、INT、コンディションを用いて算出される値だと予想される。


スラムNPCは属性による耐性を持っていないが、対MOB・対人では対象の属性耐性倍率が式の最後にかかることになる。


魔法威力

Lv 1 2 3 4 5 6 7
フレイムアロー 25 35 45 60 72 90 110
ファイアブラスト 125 135 145 157 167 180  
ファイアボール         500 550  
フレイムサークル 76            

※ストーンアロー、アイシクルアロー、ウィンドアローはフレイムアローと同じ
※他調査中


考察
魔法攻撃力は主に低威力で手数の多い魔法の底上げに大きな効果がある。
逆に、詠唱が長く一撃の威力が高い魔法では相対的に効果は小さくなる。
杖の鍛錬や、マジックオーラ、魔攻パッシブの取得はそのあたりを考慮するのが良い。
また、魔法攻撃力UPのジェムは上昇割合の小ささから、メイジが使うジェムとしては最も価値が低いのは明白である。


INTは魔法威力の項に最も大きく影響するため
INTメイジは高位魔法を使い分けるスタイルが良い。
また、魔法耐性の高い敵にダメージが通りやすい型とも言える。


属性ジェムは計算後のダメージに倍率が乗るため
魔法耐性の高い敵や、一撃の威力が小さい場合に効果が薄くなる。
魔FIG、魔THIは属性よりINT、魔攻、魔法威力を重視するのが良い。


(引用ここまで)
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以上がヌガーさんの調査になります。
このダメージ計算式を使って計算した結果と実測ダメージ値は完璧に合っています。
すげーです。


上記計算式はコンディション正常で正面から当てた場合の式になっています。ヌガーさんは最近はイン率が低くなっているので、「コンディション好調や絶好調の場合」「側面や背面から当てた場合」について追加調査させてもらって、それらの場合の式を出してみました。


いろいろサンプルとって調べたのですが、サンプル全部載せると膨大になるので結果だけ書きます。それぞれの場合の魔法ダメージ計算式は以下。


正面ダメージ=((魔法威力×(1+INT/25)+魔法攻撃力×(1+INT/50))×1.0−対象魔法耐性値+0)×(1+属性攻撃値/100)


側面ダメージ=((魔法威力×(1+INT/25)+魔法攻撃力×(1+INT/50))×1.1−対象魔法耐性値+1)×(1+属性攻撃値/100)


背面ダメージ=((魔法威力×(1+INT/25)+魔法攻撃力×(1+INT/50))×1.3−対象魔法耐性値+3)×(1+属性攻撃値/100)


※コンディション正常・好調・絶好調の各場合について

正常 INT値×1.00
好調 INT値×1.45
絶好調 INT値×1.60

小数点以下切捨てしたものを式中の「INT」に代入する。


※「対象魔法耐性値」は、スラムNPCの場合は188。
(スラムに限らずNPCは全て同じ188だと思われる)


※側面・背面ボーナスが存在するのはアロー系のみ。範囲魔法は側面・背面の概念は無く、全て正面扱いで計算される。
(ただし、PCの範囲魔法には側面背面は無いが、敵の範囲魔法には側面背面が乗るものもある。たとえばストイケイオンのアイスバーストは側面背面ボーナスが乗る)


※上記の式によって導かれるのは最大ダメージであり、実際の与ダメージはそこから90%〜100%の11段階でランダムにブレる。


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「レベル差補正」について


上記の魔法ダメージ計算式には「レベル差補正」という項目はありません。実際、キャラレベルがいくつであっても、NPCに与える魔法ダメージは上記の式どおりになります。


しかし、もしかしたら「NPCに対する時はレベル差は関係ないが、MOBに対する時はレベル差は関係する」ということがあるかもしれないので、その辺についてちょろっと確認しました。


旧地下バイソンヘッドに対して3キャラでダメージを計測し、上記の魔法ダメージ計算式に各数字を代入してみます。
この場合はバイソンヘッドの魔法耐性値が不明なので、そこを導く形にします。
攻撃手段は3キャラとも土魔法を使っています。バイソンヘッドは火属性のため、土魔法なら等倍ダメージが入るはずだからです。


■キャラレベル36、魔攻387、INT70、好調、マルチアロー6(魔法威力170)、土属性100、正面

No ダメージ
1 3654
2 3694
3 3735
4 3776
5 3816
6 3857
7 3897
8 3938
9 3979
10 4019
11 4060


正面ダメージ=((魔法威力×(1+INT/25)+魔法攻撃力×(1+INT/50))×1.0−対象魔法耐性値+0)×(1+属性値/100)
(INT70で好調なので、式中の『INT』には70*1.45=101.5、切捨てで101を代入する)
4060=(170*(1+101/25)+387*(1+101/50)-X)*2
2030=856.8+1168.74-X
X=-4.46


■キャラレベル17、魔攻216、INT34、正常、土アロー7(魔法威力110)、土属性0、正面

No ダメージ
1 564
2 570
3 576
4 583
5 589
6 595
7 601
8 608
9 614
10 620
11 627


正面ダメージ=((魔法威力×(1+INT/25)+魔法攻撃力×(1+INT/50))×1.0−対象魔法耐性値+0)×(1+属性値/100)
627=110*(1+34/25)+216*(1+34/50)-X
627=(259.6+362.88) -X
X=-4.52


■キャラレベル1、魔攻135、INT25、正常、土アロー7(魔法威力110)、土属性0、正面

No ダメージ
1 384
2 388
3 392
4 397
5 401
6 405
7 410
8 414
9 418
10 422
11 427


正面ダメージ=((魔法威力×(1+INT/25)+魔法攻撃力×(1+INT/50))×1.0−対象魔法耐性値+0)×(1+属性値/100)
427=110*(1+25/25)+135*(1+25/50)-X
427=220+202.5-X
X=-4.5


↓↓
結果、キャラレベル1・レベル17・レベル36の3パターンについて、未知数Xはほぼ同じ値に収まりました。ダメージ計算式に「レベル差補正」という項目があるのなら、同じ値には収まらずに大きくズレが出るはずです。
よって、魔法ダメージ計算式に「レベル差補正」という項目は存在しないと思われます。


※上記はあくまで魔法ダメージの場合です。物理ダメージ計算式にはレベル差補正はあるかもしれません。そっちはちょっとわかりません。
(物理ダメージは専門外なので調べる予定は無いです)



(調査日付:2013/08/24(土))


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引用の許可をくださったヌガーさん、ありがとうございました。


上記の計算式に代入して各魔法・各スキルレベルでの魔法威力を出すことができるので、次はそこらへんを調べたいなと思っています。…が、8/27の新スキル実装で忘却遺産をどれくらい使わせてもらえるかにもよるかなー。