2009年25号ジャンプ感想です。だいぶ遅れてしまいました。
金曜にアップするジャンプ感想って…と迷いつつ更新。


■AKABOSHI

・オーバータイムの作者さんだったんですね。気付かなかった。だいぶ絵柄が変わったなあ。


・とりあえず第一話としては、主人公さんの言動に全くと言っていいほど好感を持てるポイントがなかったことにちょっと抵抗感。いや別に主人公は好感度高くなきゃダメだなんて決まりは無いんですけど。ダークヒーローってのもあるしねー。


・あと、主人公サイドがあまりにオーバーパワーになっちゃうんじゃないのかなと無駄に心配になったり。替天行道ってのは「戴宗並の実力者×108人」なんですよね。一人でもこれほど派手なのだし、権力にケンカを売るという大目標に対しても必要充分すぎるんじゃないですかね。ぶっちゃけ国くらい一週間もあればひっくり返せそう。普通の人間相手では釣り合いが取れてなさそうに思えるんですが、相手は人間だけじゃなくて妖怪とかも出てきたりするのかな。


■ワンピース

・バギー船長ーー! 2点同時展開な戦力が期待大だっただけに、こうもアッサリ潰されてしまったのは非常に残念。いやでもバギー本人やNo.3など主要キャラは健在みたいですし、巻き返しに期待してもいいのだろうか。毒の壁くらいバギー玉で突破できねーかなー。


・このタイミングでの黒ひげ乱入はすさまじいスリルですね。その実力や見境ない暴れ方もさることながら、ここへ来た目的がさっぱり掴めないあたりが特に不気味です。因縁がありそうなのはむしろエースの方なんですが、わざわざこっちに来る理由は何だろう。このタイミングで来るということはやはりルフィに用がある、と思えるのです、が。


めだかボックス

・サブキャラ紹介を交えつつ依頼解決なお話、と。やってることが1話とあまり変わらないので目新しさはあまりないですが、丁寧に進めてるなあとちょっと感心。手を変え品を変え説明してくれるめだかちゃん超人描写もちょっと楽しいです。


・超人も良いけれどそろそろ弱点も見せてほしい、とも思うのですが、でもそれもどうなんだろう。ヒロインなら弱点を見せて可愛げ演出というのもアリですが、めだかちゃんは明らかにヒーローとして描かれてるしなあ。めだかちゃんに可愛さは必要なのだろうか。可愛さ担当は善吉くんあたりじゃなかろうか。


■ブリーチ

・露出王の名をほしいままにしてきた砕蜂隊長でしたが、うなじや背筋の露出だけに飽き足らず、今度は肉と骨まで露出し始めました。ネクロフィリアの方々も一安心ですね。まったくどれだけ露出好きなんですか。


・近づいただけで老死するというバラガンさんの「死の息吹」。なんという反則級能力…! あまりの強さにワクワクします。人間だけでなく物質も朽ちるということで、大前田の斬魄刀などの遠距離攻撃も無駄なのでしょうね。


・対抗策としてはどんなものが考えられるでしょうか。エネルギー波系(天鎖斬月とか)はそこそこイケそう。他には「腐食しない金属」として、純金・プラチナ・チタン・ステンレス・オリハルコンなんかを使った武器があれば通用しそうな気もしないでもないですが、そんなもん持ってる人たちがいるとは思えませんし。


・何にしても物理・接近系なこのコンビには特に相性が悪そうな能力で、こんなチートにどのように対処するのかが楽しみです。というかよく考えたら山本隊長の炎が普通に効果高そうなんですがね。ゆったり見てないで代わってあげなさいよ。


べるぜバブ

・男女二人が狭苦しい鳥カゴに捕獲されるだと…。なんだこのいやらしいギミックは…。と思ったのも束の間、くんずほぐれつどころかタッチすら無く脱出するストイックさを目の当たりにして、ああ、自分は思い切りとらぶるに毒されているなあと思いました。とらぶるだったらとりあえず全裸にはなってたね。


・ラスト2ページで邦枝さん見参という流れはちょっと唐突だったような。いきなりシリアス路線に戻すよりも番外ほのぼの話として独立させてほしかった気がします。まあ邦枝さんとのバトルは、事前のあの流れからするとガチバトルというよりお笑いバトルな感じになる予感はしますが。


■とらぶる

「あ…あれは…嵐山さん!?」
おお久しぶりにまともな男性キャラだ!と思ったらスムーズに殺されてて大爆笑。男キャラの扱いにはホント容赦ないよね!


・とらぶる世界に行ってみたいとか妄想する男の子がいるかもしれませんが、そういう子たちは是非ともコレを見て思いとどまるべきですね。とらぶる世界では「脇役男キャラ=死」となる可能性すらあるんですよ。とらぶる世界でいんぐりもんぐりされるのはリトくんくらいの良い人パワーを持つ者だけなんです。一介の男キャラにはチャンスなんてものは無いんです。目を覚ますんだ!


閑話休題。ぶっちゃけ嵐山さんは本当に死んではいないとは思いますけども。これは天条院先輩の小粋な出し物なのかな。それともデビルーク王あたりのドッキリ的イタズラか。


・なんにせよ、このヒキは予想外だったので来週からの展開に期待。このショッキングな画面からいったいどのように展開し、最終的にリトくんが顔面に股間を押し付けられる的なシーンに至るのかが楽しみです。全ての道はローマに通ず(性的な意味で)。風が吹けばリト屋が儲かる(性的な意味で)。


■家庭教師ヒットマン・リボーン

「マグマ風呂といい…こいつら人間じゃねーのか!?」
ああ、あのマグマ風呂は、この子たち的には実力を図る指針として捉えているのか…。それはまあ確かに超人的行為ではあるのですが、あれはどちらかというと「実力を測る指針」というより「芸人度を測る指針」だったような。


・懇切丁寧にルールを教えてくれながら、かつとても楽しそうにチョイスを進行してる白蘭さんにちょっと和みました。従兄弟のおにーちゃんとかにこんな人がいたらとっても楽しそうだなあー。あと入江くんはツナ達に事前説明くらいしておくべきだったと思う。


■トリコ

・うわあー…。先週感想では「どうせ死なないんじゃねーの」と生ぬるいことを書いてしまいましたが、ものすごいガチンコで死んでしまったなあ、リン…。ジャンプでは久しく見てなかったハードさにビックリですよ。しかも散り際も切なさたっぷりですしね。かわいそうな子だよう、リン。


「急いで口に何か入れろ」「最後に一つだけ…お願いがあるの…」
この言い回しからして、リンを喰うのかな(カニバリズム的な意味で)、と連想してしまった人はたくさんいるんじゃないかと思うんですが、さすがにそれはNGのようです。「口に入れる」の対象としては、やはりジュエルミートになるのかな。大穴としては「リンの唾液」「むしろ何も喰わない(本能を押さえつける)」とか? 今のトリコなら怒りパワーだけでも十分に勝っちゃいそうだ。


バクマン。

「アラレちゃんのマシリト……。超ヒーロー伝説の取締マン。本物だ」
このセリフが何だかやたらとツボに入りました。そこまで言ってるならもう「ラッキーマン」って言っちゃえよ! 他は実名バリバリ出してるのになんでそこだけ頑なに拒む!


・コージィ&蒼樹さんもスクエアに乱入。メンツも揃い、ライバル関係や因縁も出来上がり、「漫画バトル開幕!」って感じに盛り上がってきましたな。主人公以外のライバルほぼ全員がダメ人間という濃さも素敵に痺れます。平丸さんのナチュラルボーン・ニートっぷりは圧倒的にカッコ良かったー。


・改めてライバルキャラを眺めてみると、同じ漫画家という職業でもかなり違ったタイプ揃いで面白いですね。夢を追うタイプ、本能で描くタイプ、生きる手段として仕方なくタイプ、自己表現アーティストタイプ、などなど。漫画ゆえにデフォルメされている面もあると思いますが、実際の連載作家がたと照らし合わせても、このタイプ分けは結構当てはまるように思えて楽しいです。キャラ造形うめーなー。


・ライバル関係にちっとも絡んでこれてない福田さんが何気にかわいそうで仕方ないのですが、彼にも何かチャンスはあるのかしら。失意の中井さんとコンビを組んで旗揚げなんかしてくれたらちょっと楽しい。