ヱヴァ破、見てきました。
ネタバレとか何も気にしないで感想など書こうと思うので、まだ見てない人はこんなところ読んでる場合じゃないのでさっさと映画館行って見てください。絶対損しない。












以下、感想。


完全新作じゃねーか!! 間違い探しくらいの気持ちで行ったら冒頭から全く違ってて度肝を抜かれました。本筋ストーリーも大まかにはTV版をなぞってるけど、細かな部分がもうぜんぜん違う。グレンラガンとアークグレンくらい違う。だが凄まじく面白い。


今回は「意志」の描写が思い切り前面に出てましたね。パパはシンジに対して少しだけおしゃべりで(TV版ではもう少し口数少なかった気がする)、レイは明らかに人格変わっててぽかぽかで、アスカは自分の気持ちに正直になってて。自分の意思で何かを伝え、行動するということがTV版よりも非常に多くなっているように思えました。
人対人のコミュニケーションだけに納まらず、それはバトルにおいても顕著。理性を保ったまま自らの意思でビースト化したマリに、やはり自らの意思で暴走・神化したシンジ。つーかラスト20分のシンジは螺旋力高すぎて震えが来た。誰だよこれ! かっこよすぎだろ! グレンラガン世界の人間に熱血力でも注入されたんですか!


次回予告にてカヲル君が「今度こそ、君だけは幸せにしてみせる」的な素敵なアッチ系セリフを吐いてたんですが、このセリフの意味っていうのはどういうところなんですかね。単純に言葉通りに捉えると、『世界がループしてる。この劇場版世界は2回目の世界』みたいな感じなのかと思えますが。そう考えると、出演者さん全員が少しだけポジティブだったり気合が入ってたりするのも少し納得できるところではあります。前回の記憶が残っているわけではないけれど、薄ぼんやりとした思いは残ってて、それが各人に前向きな行動を取らせている、みたいな。「ひぐらしのなく頃に」を思い出します。


そう考えるなら、もしかしてガチでのハッピーエンドというのも期待していいのかなあ…? や、アスカが噛み潰されるに至って、「なんだか爽やか路線だったのもこうして余計に絶望させるためかよ!やっぱりな!」と思ってたんですが、ラストの格好良すぎる真シンジ、そして次回予告で生きてることが分かったアスカを見るに至り、「もしかして本気でハッピーエンドを期待してもいいのかもしれない」と思わされてしまったんですよね。エヴァとハッピーエンドか…。似合わない言葉ランキングの相当上位に来る組み合わせですが、期待してもいい、のか…?
関係ないけどアスカの眼帯姿マジかわいい。



以下、その他思ったこととかだらだら。


・めがねっこさんは何か既視感があると思ったらアレだ、夜桜四重奏の言霊子さんがすごく連想される。容姿とか。あっけらかんとした口調とか。トリガーハッピーな感じとか。


・アスカの新名字「式波」はどうにも据わりが悪い。こちとら10年間「惣流」として接してきてるもんだから違和感バリバリですよ。ここに来て名前変更というのは何か意味があるのかなあ…。TV版とは父方が変わってるってことだと思うのですが、あのアレな家庭環境が少しでも改善されたのか、と期待してみてもいいんでしょうか。


・第6使徒ガギエルさん。
登場順序がそれっぽいので便宜上ガギエルと呼んでみたけど丸っきり違うっぽい。といいますかココはどこで、何故使徒がいるのだ(捕獲研究してるとか言ってたっけ?)。使徒はみんな第3新東京市を目指して来てるもんだと思ってたので初手からえらい違和感でした。「各国で持てるエヴァは最大3体」とか言ってるし、劇場版では使徒エヴァはわりと全世界的に展開してる?のか??


・第9使徒マトリエルさん。
高足ガニ。TV版でもビックリするくらい雑魚で(嫌がらせの停電が無ければたぶん秒殺だった。停電があってもなおワンパンだった)、スパロボ等のゲームでもやっぱりな雑魚っぷりだったけど、この劇場場でも見事にかませでした。N2爆雷の方がまだ街に被害与えてる。みんなパワーアップしてるってのに不遇な使徒だなあ…。いつかいいことあるよ。


・第10使徒サハクィエルさん。
遮光カーテンにコア新設に気持ち悪いわさわさに人型本体に、地味にいろいろ化粧直ししてるオシャレ使徒。そういえば倒した時のエフェクトがだいぶ分かりやすくなってますね。TV版だと受け止め成功してもドカーンといってたので、子供心に「結局爆発してんじゃーん」とモヤモヤした気分になってたものです。今回は血の洪水ということで、倒せなかった時との違いが直感で理解しやすくなってました。いい演出だ。しかし血の洪水も街への被害は相当なものだよなあ…。きっと今でもまだ生臭いよ。


・第13使徒バルディエルさん。
BGM「今日の日はさようなら」がキチガイすぎる。ダミー初号機がざくざくもぐもぐしてる後ろで「とーもだちでーいようー」。本気で身震いがしたわ。素晴らしいと思います。場違いな子供の声って本当に恐怖の対象になるんだと改めて思った。


・第14使徒ゼルエルさん。
我らがモテカワ愛され14使徒が更にパワーアップして帰ってきた! 昇天MIX盛りな触手とひらひらスカートに加え、まさかの女体化、そして受けから攻めへの奇跡のシフトチェンジ(捕食的な意味で)。スタッフからの愛され具合が桁違いすぎます。でもまあココはエヴァ的にも大きな見せ場の一つですし、納得のクローズアップぶりでした。BGM「翼をください」も例によってマジキチ。大好き。

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「10年前のバッドエンドを今グッドエンドに」ってのは想像しただけで震えが来るほどのカタルシスですね。こんなんエヴァ以外には実現困難すぎるし、思い切り未知の感覚です。本当にそうなってくれたら何と素敵な事だろうなあ。
とりあえず今週中にもう一回見に行こう。