2010年7号ジャンプ感想です。



黒子のバスケ
連載一周年! びっくりした、もうそんなになってたのか。
主人公・黒子くんはそのステルスっぷりが売りですが、この作品自体も何やらステルスっぽくなってるあたりが何だかリンクを感じて面白いですね。決して目立つわけではないけど、きっちり仕事はこなしてチーム全体を支える。この作品もそんなイメージ。
ともあれ、連載1周年おめでとうございました。


本編ではバスケ部創設者・木吉鉄平さんが登場。最後の「木」ということで、これで曜日戦隊シュウレンジャーが勢ぞろいしたというわけですね。にしてもバスケットって5人チームなのに、よく七曜で人名を揃えようとか考えたよなあ。というか「木」は相田リコさんのことかと思ってたんですが、普通に別人だったので微妙にビックリしました。
その木吉さんによると、黒子の能力はまだ発展の余地があるとのこと。やはりココは黒子のパワーアップイベントでしょうか。何だかんだ言ってパワーアップイベントなるものはワクワクするので来週以降も実に楽しみです。これ以上に発展したら一体どんな超能力になるのでしょうね。今以上の目立たなさと言ったら「敵チーム・味方チーム・審判等コート中の誰からもチームメンバーとして認識されない」みたいなことになりそうですが。それもうバスケじゃねえ。


ワンピース
ガープや大将たちの反応を見るに、覇王色の覇気を使えるというのは遺伝的な要素もあるのでしょうか。とは言っても、ルフィの力強さの源は明らかに血統以外の何か、たとえば意志力だとか寛容さだとかにあると思うので、「エリートだから強いんですねハイハイ」のようなイメージはそれほど受けませんが。


また、ルフィが「誰かの何か」だから強いのではなく、ルフィはルフィだから強いということを白ひげが認めていることも何やらじわっと来ます。一般団員は「エースの弟」と呼ぶのに対し、白ひげだけは彼を「麦わらのルフィ」と呼ぶことからもそれが顕著。この戦いが終わるころには皆から「麦わらのルフィ」と呼ばれるようになっているのでしょうか。


ナルト
ダンゾウさんの復活能力は禁じられた瞳術・「イザナギ」とのこと。事前詠唱が必要、一回ごとに写輪眼を消費、などなど弱点はあるものの、確かに強力ではあります。
「本来なら一回使えば眼が潰れてしまう=普通の写輪眼持ちには(一回助かるにしても)ほぼ自殺行為」のような技ですが、ダンゾウは眼を移植することでそれをカバーしている、みたいな感じでしょうか。


あと、日本神話ではイザナギはアマテラス、ツクヨミスサノオの生みの親ですね。名実ともに瞳術最高峰レベルの技ということでしょうか。しかしこれだと、コレに対抗するための術で「イザナミ」あたりも出てきそう。


トリコ
皮かぶりさんの「宿」は生きたまま使われてたのか…。何だかこう、「生きながらにして○○」というのは普通に死んでるよりもある意味エグいですね。微妙に想像できる分だけ。何やら体がカユくなります。


そしてトミーロッドさんの昆虫大軍団。明らかにトミーさんの体積より多いってことは、トミーさんはたぶんこれらの虫を卵として体内に飼ってるんだよね…。これは普通に、そしてすごく気持ち悪いぞ。


今週は美食會メンバーの能力お披露目的な回でしたが、これを見て改めて思いました。こいつらの料理たべたくない。


バクマン。
中井さんの凋落っぷりは間違いなく自業自得なので弁護の余地はありませんが、それはそれとして彼への見送りに福田さんとペアで現れてラブラブっぷりを見せ付ける蒼樹さんはマジぱねぇと思いました。意識してこれをやってたんだとしたらドSすぎる。


これで完全終了だとは思えないので中井さんはいつか復活するとは思うんですが、いつの時も「女」が原動力だった彼がどんな形で復活するのかは今から楽しみです。
「漫画だけが僕の恋人だ!」とか言ってくれたら最高にカッコイイんですが、「二次元だけが僕の恋人だ!」とかでもそれはそれで面白くてアリ。


ブリーチ
愛染隊長のバリア、コレってどう見てもATフィげふげふ。いやしかし、菱型で多層で構えなくても出る盾だとか、どう頑張ってもアレを連想してしまいますよねえ。万が一久保先生がエヴァを知らなかったにしても、編集さんやらアシスタントさんやらが一言指摘してあげればよかったのに、とも思います。パロディでもない限りこういったモンは損はしても得はしない。


一護に戦う理由がないという愛染隊長の言葉は至極もっともですね。今まで一護は常に「身近な誰かを助けるため」という理由でのみ戦ってきましたし、死神たちのような「恨みを晴らすため」や「世界を守るため」等の動機を持てない彼には現実感が持てないのではないでしょうか。今回は平子さんに軽く流されましたが、何気に重要かもしれない言葉なので、これだけではなく今後もう少し言及してほしいところです。
まあ「放っておいたら皆が傷つくから」くらいでもいい気がしますが。


べるぜバブ
ラストの超デカいモンスターはいいですねコレ!魔界に行ったならやっぱりモンスター、モンスターと言えばやっぱり巨大モンスターだよねー。こんなもんにどう対応するのか今からワクワクです。まさか男鹿くんが普通に殴り倒したりするんだろうか。


あと古市くんが普通に幸せになりそうな気配なのが何だかムズムズします。親公認&娘からも好印象って、これよっぽどミスしない限りハッピーエンドじゃねーか。この子は絶対にオチ要員だとばかり思ってたのになあー。何だろう、実は娘さんじゃなくて息子さんだったりしないかな。


ぬらりひょんの孫
妖怪が妖怪に肝試しされてる構図がなんか面白いです。考えてみれば「不気味」「正体がわからない」「反撃手段がない」とかがホラー展開の要素ですしね。これを満たしてるなら脅かされる側が妖怪であっても何ら問題はないんだなあ、と言った感じ。


家庭教師ヒットマン・リボーン
あれー。「8兆あるパラレルワールドのうち、どれか一つの世界で白蘭さんが死んじゃったら全白蘭さんが全滅する」みたいな理解をしてたんですが、これって間違いだったのでしょうか。GHOSTってこれ実質死んでね?自我ロストって死んでるのとほぼ同義じゃね?


サイレン
遊坂さんのマッドぶりが強調されつつも、それにも負けぬほどの主人公のキレっぷりが心強くもある意味心配です。暴王の月で撃ち抜くためらいのなさは流石の一言なんですが、それを見越しての遊坂さんの対応も的確で、一筋縄ではいかない相手だということが伝わってきますね。アゲハは遠距離タイプだということがバレてしまったのも大きな痛手になりそう。


銀魂
投げっぱなしでの終わり方に笑いながら感心。そうですね、どうでもいい動機で始まったお笑いコントレースなら、別に決着する必要もなくゆるゆると終わって然るべきですよね。まったく道理だ。


あと巻末コメントも何気に面白かったです。クリスマスネタってそんなに前から書き始めるのか…。そりゃあ季節感狂うだろうなあ。


こち亀
いつもの両さんなら「とりあえず言われたように作業→お金儲けできる方法に気付く→着服」みたいな感じなんですが、今回は最初から金目的で動いていたのが何だか一際邪悪でした。それでもまあ、私腹を肥やしつつも皆のための行事・計画をきっちり行えているあたり、政治屋さんとしてそれなりにマシな方なのかな、と。
ああ駄目だ、政治ネタは言及しづらいなあ。


スケットダンス
今週のジャンプでたぶん一番笑ったんですが、なんか面白い箇所が多すぎて逆に書きづらいです。
正体がバレるまでの流れが見事だったこと、愛染隊長何やってんすかってことあたりが特に良かったんですが、一番笑ったのは「サムライとプリンか!」だったかな。お前いっぺんデリカシーなし罪で逮捕されろや!


ハンター
先週と比べるとずいぶん面白くなってて安心しました。やっぱり互いに思考を巡らせまくるのがハンターの真骨頂なんだな、と再認識。


戦いを軍儀になぞらえて思考するのは、王の性格・気質が現れていて面白い表現。娯楽として接したものでも思考の組み立てに活用するその貪欲さが空恐ろしくありつつも、同時に「王様ちょっと軍儀にハマりすぎじゃね?」みたいな思いもちらほらと。
いろいろと影響受けやすいですよねこの王様。生まれて間もないから、ということも少なからず関係してるんでしょうか。


保健室の死神
花巻さん&アシタバくんの組み合わせがすばらしいな!
アレですね、特に好きというわけでもなくて、単純に異性と一緒だからドキドキしてるってあたりが実に良い。生々しい初々しさでニヤニヤします。あー、この二人にイタズラしてえー。フォークダンスやら掃除当番やらを無闇に同じ班に振り分けたりしてえ。


いぬまるだしっ



めだかボックス



■彼方セブンチェンジ



賢い犬リリエンタール
「うさみにごめんなさいというのです」
悩んで恐れて動かなくなるのではなく、まず素直な感情を表し、行動に出す。このリリエンタールの純粋さはうさみちゃんが忘れていたものなんでしょうね。
今回の事件はうさみちゃんが犯人というわけではないようですが、素直に「きっと自分のせいだ」と告白できたことは、今後にもきっとプラスに働くことでしょう。「素直な気持ちを話す」というのはてつこやさくらへの接し方にも通じる所があるでしょうし。


いやいい感じだなあ。今回も完璧にほんわかできたし、さくらの手際とかもスマートで格好良いし、すごく良い漫画だと思うんですけどねえ。掲載順は相変わらず低いな。
もう少し上がってもいいと思うんですよね。面白いよ。虫を食うヒロインもいるよ。


ねこわっぱ
カラス→実力派&おっかけ
ヘビ→ひきょう
タヌキ→珍妙発明品
キツネ→マッスル狐(ジェロム)


こんな感じでしょうか。それぞれ個性が出た走りっぷりで、思ったよりイイ感じでした。
あとこの漫画で最大最強の飛び道具・ジェロムの使い方がカンペキだったことには深い満足感を覚えた。今後もフンドシに色々入れたり出したりしてほしいです。


この後の試験もちょっと楽しみですが、これだと一般人さんたちの出番がなくて可哀想だなあ。おやびんとか召喚してあげればいいのに。


あねどきっ
最終回。
激しく好きだったわけでも激しく嫌いだったわけでもないので特に何もないかな。次回は原作付きでの作品を見てみたいです。


ピューと吹く!ジャガー
三者視点で主人公の異常性を浮き彫りにする。みたいな話なのに観察者までが変態なあたりが実にこの漫画らしいです。ツッコミ不在の変態ループ。


あと、ただの勘なんですが、なんとなくラストはハマー逮捕がオチになりそうな気がします。ストーカーとかで。