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このブログは最近Wizardry Onlineのことばっかり書いてますが、元々はそれ専用ブログってわけではなく適当に色んなこと書いてたんですよ。
というわけで今日は読書感想文です。
先日読んだ『魔法少女育成計画limited』が大変面白かったので、大変に、面白かったので、つらつらとキャラ雑感でも書いてみようと思います。当然のごとくネタバレ全開なので未読の人はご注意ください。宝島社の「このライトノベルがすごい!文庫」より好評発売中、買おう!
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■キャプテン・グレース
第一の死者はこの娘だろうなって思ってました。第一印象から決めてました。
前編でマジカル大砲アタックとマジカル船そのものアタック使ったの見て、ああもうこの娘は奥の手まで全部使い切ったな、死ぬしかないな!って思ってた。
今までの流れからすると、そのうち追加エピソードでの補完が来ると思うんですが、この娘みたいに魔法少女になってすぐ死んじゃった娘たちってそのあたりははどうなるのでしょうね。すごく描かれづらそう。
■ソニア・ビーン
能力の「さわったものをすぐボロボロにしちゃうよ」は、常時オートガード状態とかではなくて意思が絡むんですよね、たぶん。知覚できない攻撃(プキンの本気突きとか)だとやられたりするんでしょうか。ガンツのぬらりひょんみたいな。
実は登場時点でプキンの能力で操られてました、って展開かと予想してたんですが、意外にも普通に仲がよかった。肉分け合いっこしたり微笑ましかったです。訛りの強い話し方も可愛かったので、もう少し喋ってほしかった!
■魔王パム
カッコいいお人だったなあ!
思考と試行を重ねながらの戦いもそうでしたが、ソニア戦が終わった直後の不意打ちをガツンと受け止めて「知っていた」ってのがもう、最高にカッケーかったです。強者の風格が出過ぎてる。退場は思いのほか早めでしたが、ボス級4人がかりで押さえつけたところを第三勢力が不意打ち、とかここまでやれば退場も納得です。
技の名前がいちいち中二的で色々くすぐられる。あれは魔王パム本人が考えてるのかな。いい、いいぞ。中二ネームは良いものだ。
■トットポップ
あ、あっさり死んだな〜!
今回一番のかわいそうキャラではないでしょうか。まあギターの能力もちょっとショボめだし、応用もあんまり利かなさそうだしな……。脱獄組4人の中で、この娘くらいならキャプテン・グレースあたりでも勝てそうな気がする。
羽菜の耳が欠けてるのを見て「うおっ」とビックリしてるシーンがやたら可愛かったです。
■下克上羽菜
あの長いウサギ耳って本当に耳だったんですね……。コスチュームの一部かと……。
死に場所となった休憩場所、あれもプフレの誘導ですよな。この人の生死にもプフレの外道ぶりが関わってきてるんですが、それはまた後述。
この人の能力もなかなか面白そうで、相手の聴覚を強制増幅してウェディンの命令を遠くから聞かせる、とか可能性のある能力だっただけに残念です。うまくやればソニアにも対抗できる人材だったのかな。
■ポスタリィ
ざっくりと殺されてしまった……かわいそうに……。
前編読了時にいろいろ能力の使い方とか考えてたんですが、早めの退場になってしまって残念。マナに魔法かけたら魔法の国の上司の方角に向かって飛んでいって結界に当たって即死、とかなってほしかった。
あと、魔法掛けたらプフレのほうにすっ飛んでいってしまって顔真っ赤にしながら必死に何かをまくし立てているシャドウゲールちゃんの画像ください。
■レイン・ポゥ
レイン・ポゥ=犯人というのは前編時点でちゃんとわかるようになってましたね、丁寧な作りである。
自業自得と言っていいのか、プキン将軍のおかげでずいぶんと悲惨な最期でしたが、プキンの精神操作は最後まで解けなかったのでしょうか。解けないままに死ねたほうが確実に幸せだったとは思いますが。
地の文の描写では解けないまま死んだように見えるけど、「残り○○分」の方だとプキンの顔面破裂(=プキン剣使用)のほうが先にも見える……。
■ウェディン
表紙お前かよ!?とか思っちゃってすいません。まさかこんなに活躍するとは……。なんとなーく早死にしそうな気ばっかりしてました。なんとなーく。
前編時点では、この娘が『犯人』じゃないか?と一瞬考えたものの(「徹底した損得主義」といったくだりがあったので)、監査班の一人を殺せる状況ではなかったこと等から候補から外れました。
彼女の魔法は戦闘以外の場面で活きるので、生き残っていたら魔法の国に登用されたり重宝がられとかってこともあったのでしょうね。
■繰々姫
前編時点での犯人候補その2。前編プロローグで「生贄」とか不穏なこと言ってるし、異様に小さいし、ちょっと怪しかったんですけどね。途中で「犯人は中学生」って明言されたし、7753のゴーグルでも覗かれたし、あーこれは犯人ではないなーって。しかしこの人、魔法的な何かかと思ってたけどフツーに小っちゃかったんだな! のっこちゃんみたいな常時変身タイプかと思ってましたよ。
どうでもいいんですが、プキン戦での最終形態(リボンで筋肉を作るってやつ)、マサルさんのマ神みたいなイメージで読んでた。
(参考:マ神)
■ファニートリック
予想以上の大活躍!眼球移動は「え、それアリなんだ!?」ってレベルでびっくりでした。目がなんかムズムズする、痛い!
眼球が交換できるなら内蔵は?重要器官は?とか思いましたが、位置がハッキリしないとダメらしいのでそこらへんは無理っぽいですね。レントゲン写真見ながらとかなら可能なのでしょうか。
7753のゴーグルで透視とかできないかな……。ゴーグル借りてきて覗きながら発動すれば……?
■プキン
ちょっとプキン将軍がんばりすぎじゃないですかね!大好きだ!
顔面半分で立ち上がってきた時点で十二分にゾンビチック、その上に体半分になっても元気に襲ってくる段になってはもはや変な笑いが出るばかりでした。超クール。
この異常な生命力は妖精トコを摂取したためというのがもちろんあるんでしょうね。魔法少女は少し前に「品種改良」が行われて食事を取る必要が無くなった、という話がありましたが、今回のプキンのような異常パワーアップ者が出てしまうのを魔法の国が警戒していた、って面もあるのかな。
言動の節々からホントにソニアのこと気に入ってたんだなーってのが見えて微笑ましかったです。特に230ページでの第一声が「ソニアか?」ってのがもう、なんというか。ソニアが死んだところをその目で見ただろうにそのセリフが出てくるのか……せつない……。
■マナ
episodeでの追加エピソード来てましたね。カワイイ!ずっと酒飲んでろ!
本編中は全体的にヒステリーっぽくて余裕が無いイメージ、でしたけど、考えてみたらこの娘は魔法少女ではないのでメンタルが一般人並なんですよね。そう考えるとよく頑張ってたほうだとすら思えます。
今後は7753を通じて人事部門と交流を持ちそうな感じ。というか他部門にパイプを作りたいプフレの方から交流持ちかけそう。しかしプフレとは相性ひたすら悪そうだなー。
■7753
7753については今後のことが心配すぎる……。何をさておき、プフレが上司ってところが心配すぎる。7753は部門にとって役立つ人材だろうからプフレもそれなりに保護はすると思うんですが、有事の際に積極的に守るようにも見えないんだよなあ。
リミテッド後編、それとepisodeで「マジックアイテムは本人じゃなくても使える」というのが判明したので、何かの時にゴーグルだけ奪われてポイ捨て、みたいなことにならないか心配で心配で。7753、自分以外が使えないようにロックかけておいたほうがいいですよ……。そんな機能あるかどうかわからないけど……。
接点があるのかはわかりませんが、もしシャドウゲールと会うことがあったら意気投合しそうですね。想像するとちょっとニヤけます。上司の悪口で盛り上がりそう。
■テプセケメイ
元が人間以外の魔法少女はチェルナー・マウス以来かな。こういうケースは結構レアっぽい口ぶりでしたがこの後はどうなるのか。亀に戻る気は無さそうなので誰かが預かることになるんでしょうか。
……と思ってたらepisodeで描かれていましたね。7753が預かることになったのか。学習意欲すごそうな感じだったので、次に登場する時に7753より立派になってたりしたら面白い。7753の立場ない感じで。
■ピティ・フレデリカ
やー、素晴らしい。素晴らしいクソ野郎ですね。大好きです。クソ野郎大好き!
いろいろ置いといてラストシーンの衝撃がやはり思い起こされるのですが、ああ、一番生き残っちゃいけない奴が生き残っちゃったな、って感じで大変良うございました。これからの泥沼展開を思うと胸がときめきます。
ソニアとプキンがパワー系のトップだとしたらフレデリカはインテリ系のトップでしょうかね。今回の事件の難局のほとんどを口先と交渉だけで乗り切ってるあたり、腕っ節だけではない強さというものをばしばしと感じさせてくれるキャラでした。あれだけ強力なウェディンの『約束』を、口先だけでサラッと跳ね返したラストバトルが大変記憶に残ってます。強い人って素敵。
■リップル
というわけで哀れにもクレイジーサイコレズの手に落ちてしまったリップルさんですが……。あれだな……とりあえず次回までに貞操は散らされてるだろうな……。
この洗脳状態の時って心の底から書き換わってるらしいし、仮にスノーホワイトが心を読んでも「フレデリカ様ラーブ!」とかしか思ってないんですよねきっと。スノーホワイトが心読んでショック受けたりしそう。正気に戻ったらリップルさん死にたくなりそう。
相棒できたと思ったら殺されて、スノーホワイトと一緒に少し立ち直ったかと思ったら指導役に騙されてて、出世できるとウキウキ顔で街に来たら洗脳誘拐されて、リップルさんの不幸ゲージが面白いくらいに輝き続けてるのでそろそろ幸せになってほしいところです。
■プフレ
とりあえず今回のプフレさんの仕事を書き出してみようのコーナー。
1 | マジカル電波妨害を使って結界内の通信遮断&情報操作 |
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2 | 外交部門に情報を流して魔王パムを引っ張り出した |
3 | プキンの逃走コースに羽菜たちを配置 |
4 | 「時間切れになったら大規模破壊兵器が投入される」の偽情報で結界内を撹乱 |
5 | ↑の偽情報を利用して中学生組をプキンに立ち向かわせる |
6 | レイン・ポゥ&トコがプキンと戦わなくてはならないように誘導 |
7 | フレデリカに接触してプキンとレイン・ポゥが会うように誘導 |
頑張りすぎ。
今回は最初から最後までほぼプフレの思い通りになった形でしょうか。当初の目的はあくまでトコ&レイン・ポゥの始末で、脱獄組のことはオマケだったようには思いますが。この人心と状況の操作っぷり、クラムベリーの試験の時もこうだったのだろうと思わせる活躍ぶりです。怖すぎる。
プフレの恐ろしいところはその能力だけではなくて、中学生魔法少女組や一般市民の命も躊躇無く犠牲にするそのメンタリティにあると思うんですよね。部下である7753あたりも余裕で捨て駒にしてる。だってあのラストバトル、プキン達に7753チームぶつけても勝てる保証なんてねーもん。
7753とかが生き残ったのも偶然というか、まあできるだけ生き残るように配慮はしたのでしょうけど、どっちに転んでも何とかなるように事後策は立ててたとかそんな感じなんだろーなーって思います。
非情と言っていいこの采配も、魔法の国の改革の為、ひいてはシャドウゲールと自分の為なんだろうな、ってのが大体わかるので、なんというか、許せる。というか可愛い。
restartから一貫してる「シャドウゲール以外はマジどうでもいい」みたいなこの姿勢のプフレさんが大好きです。さっきフレデリカさんのことをクレイジーサイコレズって書いたけど、その表現が最もふさわしいのはプフレさんの方な気がします。
一つ気になるのは、ゴーグルだけでは説明できないほど結界内の様子を見通してたことですね。市内の細かい様子を把握してたり、フレデリカの携帯番号を把握してたこともそうですね。「以前からの部下」という人の働きによるものなんでしょうか。
(追記)
フレデリカの携帯番号を把握してた件については、7753チームにフレデリカからコンタクトを取ってきたときに番号ゲットしてたんですね。言われてみれば!
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過去3シリーズで生き残ったのは、スノーホワイト、プフレ、シャドウゲール、クランテイル、7753、テプセケメイ、マナ、ピティ・フレデリカ、リップル、で9人でしょうか。生き残り組で決勝戦ができてしまいそうな人数です。
なんつーかもう、プフレ&シャドウゲールのコンビが好きすぎるので、この二人が生き残った上で最後にプフレさんが自殺とかそういうことになってくれないかな!