2008年29号ジャンプ感想です。
時間がきたので書けたところまでアップー。時間があればもう少し書くかもしれません。書かないかもしれません。


■ワンピース

「その麦わら帽子は、精悍な男によく似合う…!」
おおう、なんて格好良い爺さんなんだレイリーさん。強力無比な覇気ももちろんのことですが、ちらりと周りを見渡しただけで正確に事態を把握する懐の深さがまたイイですね。実力&洞察力は強者のしるし。
しかし覇気なるものがこれだけ便利&強力だとすると、これと同等以上の覇気を使えたはずの海賊王・ロジャーが何故おとなしく処刑されたのかが今更になって気になってきます。こんなのが使えるならがんじがらめ状態でも余裕で抵抗できただろうしなあ。自主的に死ぬ意思があったとしか思えない。自ら死ななければならない理由があったのか、影武者とかで実は死んでなかったりするのか。それとも「なんか人生すげー楽しんだし、もういいや」みたいなノリだったんですかね。


■ナルト

「何より…サスケを手懐けた」
大方の予想通りに思いっきりマリオネット状態だったサスケ。こんなに他人の話を信じやすい子がニンジャなんてやってて大丈夫なのか…! 現代に生きてたら余裕で詐欺とかに引っかかりそうですね。お兄ちゃんを装った振り込め詐欺とかやられたら一発でアウトだよ。
これからは木の葉を相手取ってのドールズウォーが始まることと思われますが、戦争が終わった後で「サスケは操られてただけだってばよ→だから無罪だってばよ」なコンボが発動したら凄くイヤだなあ。いや確かにやや唆されやすい純粋な子(※日本人的やわらかい言い方)ではありますが、いくらなんでもそれはないだろう、と。自分の意思もバッチリあっただろう、と。
いやまあ、終わるどころかまだ何も始まってないうちにこんなことを言うのもアレなのですけどね。でも何かすごくそうなりそうな気がするんだー。


■アイシールド21

「ケケケ、アメフト部にブチ込まれたのもムリヤリで似てんだよあいつらよ」
花梨イコール西のセナ、という扱いですね。第一回から言っている『アメフトは一芸に秀でていれば活躍できる』のスタンスを、この決勝という場で改めて貫いているのはとても美しいです。そういえばずっとこういう漫画だったよなあ。


■トリコ

「たまにはシェフらしいこと言うじゃねーか」
そういえばすっかり忘れてましたが小松はシェフでした。ただの驚き役としか認識してなかったですが、考えてみれば食料調達人とシェフってのはすごく意味のある組み合わせですよね。今はとにかくトリコの強者っぷりを楽しむ漫画として受け取ってますが、小松が成長して才能を見せ始めたらそれはそれでとても楽しくなりそうです。


「しょ…『食運』を祈ります…!」
毎回挟まれる無意味な『食』つながり言葉が好きすぎる…! グルメタンクや「ごちそうさまです!」もそうでしたけど、なんだよ食運って、意味わかんねえ。このとりあえず言っとけ感がたまりません。イイなあ、このアホな感覚。


■ブリーチ

「その過程でボクは虚と死神の境界を瞬時に破壊創造する物質を作りました…」
「名を『崩玉』」

浦原・ザ・元凶! 彼がこんなものを開発しなければ現代でもあんな惨劇は…! …というわけでもないですね。藍染隊長は独自に虚化の実験をしてたわけだし、遅いか早いかの違いくらいにしかならなかったか。それにしたってハタ迷惑なことに変わりはないですが。
たしか崩玉の起動には莫大な霊力が必要云々といった言及があったと思うんですが、今回は浦原・テッサイの両人が命を削って起動させるみたいな形になるのかな。そのせいで死神としての霊力を失ってソウルソサエティを出ることに、みたいな? くそう、なんだこの現代への綺麗なつながり方は。


そういえば崩玉は手駒生産装置と同時にパワーアップ装置でもあるわけで、そう考えると藍染隊長たち離反死神組もこれからさらなるパワーアップをすることになるのですよね。藍染さま2や真・藍染さまかー…。楽しみであることは間違いないんですが、まあ気の長い話だ。


どがしかでん

ペネトレイター、それが君のプレイスタイルよ」のくだりの意味がわかりません。この場面で挿入するからには、主人公覚醒、または少なくともそのプレイスタイルへの何らかの気付きが生まれてしかるべきだと思うんですが、これじゃただ単に抜かれて終わりってだけにしか見えないです。「あれがボクの理想形…」くらい言わせとけばいいのにね。
なんというか、何がやりたいのかいまいち見えてこない作品です。ダメ主人公実はスゲー系かと思いきやダメ主人公が本気でダメダメで、ダメ主人公がんばりストーリー系になるのかと思いきやポッと出同級生と色物先輩のバトルになったり、いろいろちぐはぐな印象。ジャンプの他連載陣はたいてい「○○な漫画」と一言で表せるような特徴があるんですけど(例:手繋ぎエロ漫画、幼女嫁エロ漫画、JK拷問エロ漫画)、この作品はそういうのが全く思いつかないですしね。何漫画なんだろう。


■家庭教師ヒットマン・リボーン

仲良く寝そべって好きな子話に花を咲かせているさまを見ると何やら修学旅行の夜みたいです。ガンマさんの好きな子の告白が終わったことだし、次は獄寺くんの番ですね。「オレは10代目を心から愛してる!10代目のためなら死ねる!」「…?いや、あれ、確かお前とこのボスっておとk」「何か問題でも?」


ダブルアーツ

(早く帰ってきてスイさん)(※超意識中)
二人きりな事実に気付いてエルー赤面。素晴らしい、この漫画は需要というものを分かりすぎてる。風呂やら裸体やらの直接的なトコロより、何よりエルーが赤面全開なところがとてもよいです。この思春期パワーがたまらぬ。
惜しむらくはキリの振る舞いがあまりに淡白にすぎてお前のそれは泌尿器かと言いたくなるところなのですが、本当にこの子の性欲のなさっぷりはどうしたことか。別にルパンばりに襲い掛かれってわけじゃないですけど、扉の外で意識して顔を紅潮させるくらいしてもバチは当たらないと思うんだ。
しかしまあ、エルーを「あんた」としか呼ばないあたりに近い未来の思春期イベントのニオイは感じ取れますので、それを期待して待ちたい所ではあります。もっとイチャイチャすればいいよ君ら。


「気付いてない…?お前ら昼間ずっと尾けられてたぞ」
スイがただのアホの子じゃなかったことが感じられて少し嬉しいです。ギャグ的無意味行動かと思ってたのが実は意味ある行動だった、ってのはなかなか熱いですね。しかしまあ、最初からそれが目的なら路銀を盗む意味はないわけで、さくらんぼ狩りはやっぱりガチでその最中に偶然見つけたからそれっぽく言ってるだけじゃねーの?みたいな思いは捨てきれないわけで、どっちかというとやっぱりアホの子なわけですが。