かがみさんもすなる昔ジャンプ感想といふものを、ひさびさにしてみむとてするなり。1996年15号ジャンプ感想です。
「赤松さん、1999年29号のジャンプ感想していいですか」「何故こっちに聞く(笑)全然構わないですよー」「いや、昔感想というと赤松さんなんで、知らずにやるのも失礼かなーと」「むしろ楽しみです。んじゃW更新ですね!」みたいな流れがあったので、久々に昔ジャンプ感想です。特に専売特許的に扱ってるわけではないですよ!(笑) 
他の人が書く昔ジャンプ感想も楽しみだなー。




キャプテン翼  Stage.76 ダブルシュート!の巻

みんな大好き反動蹴速迅砲
「全力で撃たれたシュートを全力で撃ち返す」というわかりやすいコンセプトの必殺シュートであるため、「これなら自分でもできるのでは!」と真似をする少年たちも多かったでしょう。そしてボンガボンガ全力シュートをぶつけられ「やっぱ漫画だ」と諦めるに至るまでがワンセット。キャプテン翼の必殺技ってなまじ可能っぽく見えるあたりがタチ悪いですよねツインシュートといい雷獣シュートといいコレといい。


「世界を掴むためなら腕の一本くらいくれてやるぜ」
「若林のもう一本の腕をつぶしにいってやる!」
「若林の仇討ちだ、おれの雷獣シュートでお前の右足を粉砕してやるぅ!」

登場人物たちのサッカーする気ゼロっぷりに思いっきり吹いた。
この回での登場人物の皆さんは「いかにしてゴールを目指すか」ではなく「いかにして相手を攻撃するか」しか考えていないように思えます。点を取るとかそういうレベルではなく、相手の人体を破壊するかの勝負になっているのですね。昔なのでよく覚えてませんが、きっとこの試合はそういうオリジナルルールで競っていたのでしょう。キャプテン翼にはよくあること。


ちなみにこの回の個人的ハイライトは
 ・空中にいた翼くんに相手チームの二人がジャッキーチェンばりに飛び蹴り
→・翼くん両腕両足から出血するも何とか着地
→・「審判も反則をとらずにここは流します」
の流れでした。
サッカーしろよ。審判含め。


■神光援団紳士録  四本目 噂の真相

なんだか淡々としたテンションでギャグをこなす、不思議な雰囲気の漫画だなあ…。
チアリーダー目当てで、という目的はわかりやすいですし、ヒデキチもそれなりに可愛らしい主人公をやってるのですが、最大の問題はチアリーダーのみなさんがそんなに可愛く見えないという点でしょうか。主人公の動機の全てですし、ここで共感できないと少しキツイです。もうちょっとだけ頑張って!(すごい勢いで手遅れ)


SLAM DUNK  #265 指図

「あん時の方がまだマシだったぜ。オレに全力を出させたんだからよ」
「必死でついてこい」
「交代しねーならよ」

『あの時』の1on1では、流川は実は本気になっていた…。
という流川の言葉は当時も少しハテナだったんですが(いくら花道が超成長でもそこまでいくだろうか?)、嘘であるならそれはそれで趣きがあるというもの。花道を奮起させるために流川が歩み寄ったということですしね。性格的にほぼありえない気もしますが、そういう妄想もまた楽し。
なんにせよ、花道のピンチに、奮起させる言葉を持ってきたのがあの流川だということが何よりステキです。ラストバトルを前に、反目しあってた者同士が歩み寄りを見せる。王道だ。でもイイ。


それにしても、キャプテン翼スラムダンクは何が違うんだろう…。
や、別の作品と比べて物を言うのはあまり良くないのはわかってるんですが、それにしてもよくわからん。
同じ雑誌に連載してる「スポーツ漫画」というくくりの両作品なのに、最初は双方それほど変わらないスタンスだったはずなのに、どこでスイッチが入ってこのようなリアル系とスーパー系に分かれるのだろう。やっぱり技に名前とか付け始めたあたりが分水嶺になるんでしょうか。


妙なスイッチの入り方をしていたら、キャプテン翼がごく真面目なスポーツ漫画をやってるなんてことも有り得たのかなあ。まあ、真面目にスポーツやってるキャプテン翼が、このキャプテン翼より面白いなんてことはあまり想像できないですが。キャプ翼はああであってこそ!


ダイの大冒険  第311話 真・大魔王降臨!

老バーンさまよりも威厳が足りないともっぱら評判(主に自分内で)の真・バーンさま。
変身後の方がカリスマがないと思えてしまうのは何故なんだろう…と考えてみたところ、とりあえずマント着りゃいいんじゃないかなという結論に落ち着きました。そうだ、何かが足りないと思ったらマントだ。大魔王の必須アイテム、余裕の象徴、マント。真バーンはマントがないから余裕が足りなく見える。ちょっと強めの武闘家の兄ちゃんみたい。


■レベルE  No.007 Dancing in the trap!!

楽しいながらもトラウマ並にホラーな一枚。赤井くんの上げたままの手が怖すぎる…。
この世界、全ての造形がグロまたはエロなのがまた悪夢っぽくてキツイんですよね。
造物センスはバカ王子由来なわけですが、それはイコール冨樫先生のセンスなわけで、このイカれた造形をポンポン考え出せる冨樫先生の頭の中がどうなってるのか気になって仕方ないです。このページはまだマシな方ですが、モンスターはおろか、地形や自然物に至るまですさまじいデザインばかりだぜ…ゴクリ。


しかしこの突然すぎる瞬間移動も、何気にRPGツクールらしさがしっかり出てるのですよね。エフェクトやメッセージを省いてイベント動作だけ組み込んだらこうなりました、みたいな。
こういう演出ミスは初心者にありがちな失敗かと思うんですが、バカ王子のことですし、5人に精神的ショックを与えたくてわざとこんな風にしたんだろうな、とも思ったり。地味なところでも最悪ですよねこの人。


るろうに剣心  第九十三幕「その名は宇水」

「それは百も承知だ!私が怒ってるのは侵入者まがいの真似して兵隊を殺害した事だ!」
「私が千人力動けば済むことだ。雑兵の五十人やそこらどうって事もなかろう」

方治さんの苦労が偲ばれます…。
命令を聞かないどころか手勢を減らすような人間が味方内にいて、しかも志々雄さまお気に入りだからその傍若無人な振る舞いにもお咎めなし。
これだけのキチガイ集団の取りまとめ役というポジション、どれほどの心労になるかは想像もできません。方治さん、こんなスゴイ組織の中で頑張って兵力揃えたり武器調達したりしてるんだよね。泣ける。頑張って揃えた兵力もきまぐれに惨殺されちゃったりして、しかもそれでも文句言えないんだね。泣ける。


もう少し戦争が長引いてたら、剣心たちの攻撃を待つまでもなく十本刀が一つ減ってたのではなかろうかとも思います。方治さん、絶対にストレスで死ぬ。


■幕張  千葉その5 るろうに吐親―平成剣客先黒譚―

「吐親くんのチンチンのさきっぽまっ黒でした!」
「「まっ黒でした!」」

卒業式でのこのセリフの言い方(「卒業します!(一人)」→「卒業します!(全員)」)って全国共通だったんですね。うちの地域独特の面白慣習かと思ってた。なんであんなに愉快な言い方するんだろうなー、と不思議に思いながら叫んでましたよ。
こういった身近なネタを上手く使ってもらえると、身近なだけにとても笑いやすいです。この間グレイマンで国語の教科書ネタが出てきた時も(「○○は赤い実がはじけた!」)なんだか吹き出しちゃったしなあ。ローカルネタは強いですね。懐かしさで攻撃力3割増し。ほんわかします。


もっとも幕張の場合、そのほんわかネタに絡ませるものが素晴らしく最悪なのですが(褒め言葉)。
よくコレが普通に掲載されてたもんだと思う。良い時代だ。


こち亀  ○ハイテク世代vsオヤジ世代!の巻

「周りからジワジワと攻めるのだ!完璧に!」
「パソコンの恐怖感が既に日本中を包囲している!」
Windows3.1やWindows95などなど、出てくる単語群から凄まじく時代を感じるお話で興味深かったです。PC界で十数年前と言ったらもうほとんど別世界だなあ。申し訳ないですが、Windows3.1なんて見たこともねーですよ。


しかし、こち亀はいつも時代の先を行ってますね。「PCは一家に一台」と両さんも頑張ってますが、いまや冗談ではなく普通にそういう状態になりつつありますし。秋元先生の着眼点&洞察力はとても正しいなあ。


みどりのマキバオー  週刊64馬 力になるぜ


■WILD HALF  11.春一番の吹いた日


■すごいよ!マサルさん  コマンドー14 マサルとヒゲ魂


■水のともだちカッパーマン  その21 妖怪大戦争の巻


地獄先生ぬ〜べ〜  #124 怪奇・逆さ学校の巻


■BOY  #160 BAD FEELING


とっても!ラッキーマン  LUCKY:126 ラッキークッキー地球を救え!の巻〜


真島クンすっとばす!  口伝五十三 禁断の素手


ジョジョの奇妙な冒険  ☆もうすぐ沈む!


■密リターンズ!  RETURN.54 出てきた親玉


ろくでなしBLUES  Vol.379 進路


■鬼が来たりて  拾之巻 闇に集う者たち


■王様はロバ  第98話