週間少年ジャンプ2009年20号感想です。今週は何故か少しだけ早く手に入ったので少しだけ早く感想してみます。未読の方はネタバレにご注意ください。

先週感想は…。うん、やっぱりねって感じ…。


■ブリーチ

なんて肌色率の高い扉。とらぶるかと思った。そして、そんな中にあってルキア一人がこれっぽっちも肌を見せていないのは、何と言うか、役割がきちっとしてるなあと思いました。うむ、肌を見せるべきキャラと見せるべきでもないキャラってのはいるもんだよね。久保先生のフェチ魂は異常。


「超速――再生か――…!」
ウルキオラ以外の破面の大半が失っているという超速再生機能で復活を果たす一護。一護がこれを使えたのは、純粋な虚になっていたという意味なのか、敵であるウルキオラをコピーしたということなのか、それとも全く他の理由だったりするのか、謎は増すばかりです。
それにしても一護はこれでオートリレイズ機能3つ目ですね(オッサン斬月、白一護、今回のヤギ面さん)。もはや何をどうすれば殺せるのかわからないレベルだなあと思うと同時に、一護の脳内マンションのにぎやかさっぷりにも眩暈がします。体内にどれだけ住人がいるんでしょう。グウかお前は。


「だったら、俺の左腕と左足を斬れ」
敵陣にあってそれはどうなんだろう…と思ってしまうような自己満足・ワガママ発言な一護なんですが、これはかえって一護らしいのかもしれないとも思えたり。思えば「世界のため」みたいなご立派な戦いはお外の隊長さんたちの領分で、一護の戦いはずっと「一個人のため」という感情的なものばかりですしね。感情的に戦って感情的に振舞って、ポエムも読めばいいんだよ。それくらいが一護。


「…俺が怖いか、女」
「こわくないよ」

最後となる時に、いつぞやと同じような問いと答えを交わすウルキオラ&織姫。答えは同じ「こわくないよ」ですが、その言葉に込められていたものは以前は虚勢、今は…何なのでしょうか。同じセリフでも意味が違う、みたいなシチュエーションにはとても弱いので、何かとてもグッと来ました。戦い以外にも少しでも交わりがあったキャラだと、やっぱり散り際の感情も少し違ったものになりますね。破面たちの中でも破格のキレイな最期だったと思います。


さて、ウルキオラが散った今では虚圏に残っている十刃はヤミー一人となりましたが、こちらはウルキオラと比してどれだけ愉快な散り際を見せてくれるのか今から楽しみです。今のところ愉快な散り際ランキングはゾマリ様の単独一位。これにどこまで喰らいつけるかが見物です。「恋次&チャドのザコスケコンビにあっさり殺られる」とかだとだいぶ面白ポイントが高くなるのです、が…!


■ナルト

長門…」
「最後のペインが潰された…」

長かったペインとの戦いもようやく終了。ペインの行動や何やらにはあまりに非効率・非生産的なものが多くてバトル中からハテナマークが多く浮かんでたんですが、これはきっと自分縛りルールで戦ってたんだな、と思って自分を納得させました。スーパーロボット大戦でたとえるなら、

勝利条件 ナルトを捕獲して連れ帰る。
熟練度取得条件 木の葉の里の忍者全員を相手にし、木の葉の里を物理的に壊滅させ、ペイン6体中5体を使い潰し、ナルトの九尾の力を目覚めさせた上で封じ込め、ナルトに説教して涙目にさせた後に、ナルトを捕獲して連れ帰る。

みたいな条件で戦ってたんだねきっと。「普段シューティングゲームをしない人は、上手い人の得点稼ぎプレイを見ても何をしてるか全く理解できない」のようなことがリアルに発生してたわけです。ペインさんはやりこみゲーマーです。


「皆は来ないでくれ…。オレ一人で行きたい」
「だったら! ペイン本体もその部下も敵の里も全て潰しちまえばそれで丸く治まんのか!?」

ああ、なんて影響を受けやすい子だろう…。あれだけの戦闘中会話でこれだけ芯がぶれるとか、もはや迂闊に前線に出してはいけないレベルな気がしますよ。
でもまあ、ナルトが迷うのは若人だから、ということでギリギリ納得はできるのですよ。しかしながら、これを聞いた大人さんたちが「じゃあわかった、好きにしたらいい」となるのが本当に受け入れられません。悩み多き若者でもない、厳格な忍者組織なのだし、そこはガッツリとナルトを叱るか、せめて全面認可はしないかくらいのことはやってほしかったところです。何だか妙なところで妙にいいかげんなので、ええーってなっちゃうのですよね。もう少しカッコいい組織を見たいよ。


■ワンピース

自分の首がかかった途端に超絶有能になるハンニャバルさんがカワイイです。「署長のミスは副署長と連帯責任ですよ」とか言っておけば常時ものすごい働き者さんになるんじゃないかなあこの人。もしくは本当に署長になっちゃっても有能になりそう。


「ん治ったァ〜〜〜!!」
復ッ活ッ! ルフィ復活ッッ!
とバキコラボを考える方は大勢いるでしょうからそちらに譲るとして、ルフィも「毒が裏返った」の如くパワーアップしてたりするのでしょうか。毒耐性くらいは付いている予感はしますが(でないと署長と戦えませんし)、何か根本的にパワーアップしてるような予感もひしひしと。あのイワちゃんのホルモンが体内に入ってるという時点で何だかもう色々な意味で恐ろしいですしね…。よくわからんけどパワーアップ!とかになっても驚きはしませんですよ。副作用で水被ったら女になる体になった、とか言われたら流石に引く。


「ヴァターシ達はこれからエースボーイを救出し!」
「その後インペルダウンからの『脱獄』を試みる!」

階層が進むごとにどんどんと大物が仲間になってくるのが見ていて楽しいです。しかもただの使い捨てでもなく、各キャラの魅力を存分に引き出した上でのハイスピードシャッフルですからね(ボンちゃん然り)。燃えるわー。
イワちゃんやイナズマさん、そしてまだ何か活躍がありそうなバギーたちも含め、LEVEL6での活躍に期待したいところです。


仲間がいないシリーズというのはどうなるものかと思ったんですが、始まってみれば全く持って退屈しませんな。すげーや。


■トリコ

『ココは体内の老廃物質を分解して猛毒である"硫化水素"系の毒を生産・噴射した――』
『胃酸を限界まで分泌して作った"濃塩酸"――』
『体内のアンモニアを酸化させて作り出した"濃硝酸"――』

マジでっ!?
化学に詳しくないので正確なことは言えないのですが、何と言いますか、ココの使う毒は、生物毒的な、有機化合物の類に限られるものだとばかり思ってました。無機化合物を体内で合成できるってどんな超人なんだ…。いや体内で毒を生成できるって時点で既に超人なんで、もはやあまり変わらないとも言えるのですが。
しかしこんな芸当ができるとなったらGTロボに毒で勝つと言えるのも納得です。硫酸作れるならそりゃ勝てる可能性ゼロじゃなくなるよ! 味覚回路通じて毒を味わわせるのか?なんて思ってましたが、答えは完全に別方向でしたね。いやー、想像できねー。ちょっとズルイ気もしますが。


(参考:Wikipedia「毒」


べるぜバブ

「うーん、困った…。本当に持ってなさそーだ」
「下衆が…」

ヒルダさんをさらった姫川くんはバスタードのニンジャ砦ごっこに興じておりました。緊縛+衣服のみを溶かす酸…。うむ、ナイスエロス。全然どうでもいいですがバスタード2巻のエロさは異常だよねー。少年誌に載っていたというのが信じられないほどの卑猥さでした。
あと、体内で濃硫酸を生成できるココも大概だとは思いますが「衣服のみ溶かして皮膚にはそれほどダメージがない」という酸を調合できるアシッド鈴木くんも中々の技術者だと思います。姫川さんにクビにされちゃったらとらぶる世界に引っ越せば良い働きができると思うよ。


最近は魔界要素がだいぶ薄れてきて普通に不良漫画みたいだなあ、と思ってたんですが、そんな中でのこのアランドロンの使い方はちょっと面白かったです。コメディパートからの流れも良かった。
でもまあこれ、男鹿くんが「オレが時空転送で突入するからオマエとりあえず突っ込んでくれ。たぶんめっちゃボコられるけど」とか言ったってことですよね。男鹿くん、アンタ確かに魔王教育係だよ。


黒子のバスケ

「緑間君はフォームを崩されない限り、100%決めます」
奇跡レンジャーグリーンの念能力がついに公開。「100%入る+異常に高いループの3Pシュート」とのことです。「姿を消す」「相手の能力をコピーする」と比較しても、なるほど、引けはとらない変態能力ですね。


対抗策としては、

  1.フォームを保てないようにマークで張り付く
  2.先制して大量リードを奪っておく

などが考えられます。
1はそのものズバリ、「フォームを崩されない限り」というならフォームを崩してしまえば良いという発想より。しかしながら、あちらもそういう事態は想定し、対策と練習は重ねていることでしょう。数回ならともかく、封じ込めることまでは不可能なのではないかと思われます。
2は、「ループが異常に高い」という点に着眼。ループが高いということはシュート1本に時間がかかるということ。それならば、「大きく点差が開き、かつあまり時間が無い」という状況になってしまったら、そのような時間のかかるシュートは使いづらくなるのではないでしょうか、という考えより。しかし、これもまた実行は難しそう。前提条件である「大量リード」がまず厳しいですね。グリーン以外にも大坪くんというポイントゲッターがいることですし。


そうなると、別方向からの対抗策として考えられるのは、

  3.ラッキーアイテムを奪う
  4.緑間くんに朝の占いを見せない
  5.緑間くんを改宗させ、朝の占いに対する信仰を失わせる

あたりになるでしょうか。既知の通り、緑間くんは朝の占い結果を重んじ、ラッキーアイテムをベンチに配置しています。このラッキーアイテム配置は、おそらくジンクスの域を超えて念能力の発動条件にまでなっているのでしょう。占いへのあの異常な固執を見ればその可能性は低くはないようにも思えます。
となれば話は簡単。緑間くんとラッキーアイテムの関係を切り離してしまえば良いのです。
3はそのまんまですね。試合前か試合中にベンチに忍び込み、アイテムを接収する手です。もっとも確実に思えますが、さすがに自軍ベンチに近づく不審者はあちらからも警戒されてしまうでしょう。子供を雇う、猫を調教する等、一工夫が必要です。
4は朝の占いそのものをスルーさせる方策。試合当日朝、緑間くん自宅へ人員を派遣し、電気回路を物理的に切断するあたりが妥当かと思われます。
5はラッキーアイテム以前に緑間君の思考を変えてしまおうというもの。ラッキーアイテムとの繋がりを完璧に断ち切るという意味では最上の策かと思われますが、問題はその実行の難しさにあります。よほど弁舌に長けた人間、または洗脳装置が必要です。


とかまあ、いろいろ策は考えられますが、一つ言えるのは秀徳戦ではフィールド外メンバーの働きが重要になってくる、ということでしょう。今まで指揮に回っていたリコ監督などにも直接活躍の場があるのかもしれませんね。秀徳戦には期待して待ちたいと思います。


バクマン。

『次号、巻頭カラーで連載会議の合否が!』
巻頭カラーって時点で既にばらしてるようなもんじゃねーか!
いやでも、巻頭カラーにまでしておいて「連載会議ダメでした」だったら逆に物凄く尊敬しますよ。フルカラーで落ち込みまくるサイコー&シュージンとか想像しただけですげえ面白いです。すごく見たい。
実際、サイコー&シュージンはここまで本当に挫折らしい挫折がなくトントン拍子ですからね。ここらで一つ思い切りガッカリしておくのも良いんじゃないかと。次の連載会議に出せばオーケー、ということで傷もそれほど深くはならないですし。


あと見吉さんは本当に本当に掛け値なくいいコだと思います。
シュージンは良い子を見つけたよね。


■サイレン


夜科「いや〜勝った勝った」
夜科「圧勝ですな」
雨宮「ですな」
雨宮「しかし・・・彼が負けるとは・・・」
夜科「ええ!? だ、誰か負けた方がおられるんですか?」
夜科「初期メンバーの癖に5位にも入れなかった方がおられるんですかっ!?」
雨宮「おや、ご存じない?」
夜科「大変ですよ朝河さん!この中にヤクザ・子供に負けた方がいるんですって!!」
朝河「・・・」
夜科「ったく、どこのどいつだ初期レギュラーメンバーの恥さらしめ!!」
夜科「だいたいカイルなんてこないだまで精子ですよ、せーし!!」
朝河「・・・」
雨宮「夜科さん、夜科さん!」
夜科「何ですか雨宮さん!?」
雨宮「朝河さん・・・なんですよ」

夜科・雨宮「――――!」
タツオ「コラーー! そのクサい芝居をやめなさーーい!」
稲中風サイレン人気投票結果発表)


空気を読みすぎているヒリューくんの順位におもっくそ笑わせていただきました。6位て。上位というわけでもなく、とんでもなく下というわけでもないのでネタと言うにも弱く、絶妙な生々しさの微妙っぷりがまさしくザ・ヒリュー。なんてフォローし辛い位置だろう。岩代先生も6位くらいまでは扉絵にしてあげれば良かったのに…。だがそれは逆にグッジョブ。
それにしても影虎さんのこの順位は何事なんでしょうか。この人そんなに人気キャラだったのか…。それとも募集時期とかそういう関係でしょうか。まだまだいろいろ知らないことが沢山だなあ。


「マリーが心配だからさっさと片付けるわよ…。パイロクイーン・サラマンドラ
「僕は…心を盗み絡め取る蛇…!」
「陰極まれば陽となり陽極まれば陰となる…。反転滅絶」

超遠距離火炎放射にサトリ能力にPSY打消し能力。未来のエルモア・ウッドの子供達の力は星将ですら圧倒するほどのものである様子。それはもう爽快感バリバリなので特に構わないのですけども、漫画展開的にはどうなんだろうとちょっと心配にもなってしまったり。敵最強勢力であるはずの『星将』と明らかに互角以上に張り合える味方戦力が出来てしまった以上、ドリフトのサバイバルに緊張感が欠けてしまうじゃないだろうかとか余計な不安を抱いてしまいます。でもまあ星将さんたちも頑張っていろいろ開発してるみたいだし、そんなワンサイドゲームにもならないのかなあ。がんばれ星将さんたち。
にしても、シャオの中二病は成長しても相変わらずですね。むしろパワーアップしてるような…。いやまあそれはそれで良いことだ。大いに中二ればいい。


「すみません…! 空間転送されたお二人のPSYのニオイは途切れて追跡できません…」
ヒリューくん放置宣言きたこれ。状況的に仕方ないとは言え最近のヒリューくんの扱いはほんとボロボロだな! しかし今回のヒリューくんの場合、上空に放り出されただけなので自力で勝手に帰ってきそうな気もしますけどね(龍の背に乗って)。朧くんも帰ってくる予感はしますが、こちらはなんとなくラスボスっぽくなって帰ってくるような気もしてます。放り込まれたのが禁人種廃棄場という胡散臭い場所だけに。


「行きましょう、『根』でおばあ様が待ってます」
さて、今後のドリフターズの行動はどうなるのでしょうね。とりあえず行方不明者の捜索は行われると思いますが、仮にそれが首尾よく済んだとして、その後の行動。
こうなるとゴール地点に辿り着くのは楽勝なのでしょうが、ここに来て普通にゴールするのはあまり意味がないのかな、などと。ここまで戦力が揃ったならば、ゴールはひとまず無視してワイズの本拠地を叩くという選択肢も出てきたように思います。でもここまでずっと潜伏してきたってことは、ワイズ本拠地はさすがにこの子たちでも手を出しづらい、ってことなのでしょうかね。
何にせよ、アゲハたちはせっかく時間&お手本があるのだから、今回のドリフトで少しばかり修行していけばいいと思います。どうせ現代のワイズを倒さなきゃハッピーエンドにはならないんだしなー。


スケットダンス

いろいろと暗い展開が続いて陰鬱たる気持ちになってたんですが、椿くんとのわずかな繋がりが見えたことで少しだけ救われた気持ちになれました。前世からの因縁っぽいし、もう何というか結婚すればいいんだよこの二人。


■とらぶる

つるぺたに興味ねーッス」
双子であるモモナナの胸囲差を着衣上から瞬時に見抜き、そしてなお「モモの胸の量ならアリ、ナナの胸の量ならナシ」とこだわりを持ったラベリングする判断力。この悪霊さんはさぞかし名のあるおっぱいマイスターだったのでしょうね。容姿もそれっぽく描かれておりますが、生前からこの行動パターンだったのなら、容姿など関係なくそりゃ500人というのも頷けるというものです。なるべくしてこのポジションに至ったのですね。


「もごぐ…!」
「あっ…!?」(ビクッ)

そしてまた今週も顔面に股間を押し付けられるリトくん。なんでしょうね、この宇宙には「リトくんが女子に股間を押し付けられる状況を作ろう友の会」みたいなのでもあるんでしょうか。人為・自然かかわらず、森羅万象あまねく全てがリトくんに股間を押し付けようと画策しているように思えます。今週の悪霊さんだってそうだよ。念力使えるならモモララを自分に引き寄せとけよ。なんでリトくんに股間を支給するのさ。