火曜夜とか言ってましたがいつの間にかこんな日付に…。すみません。
2009年28号ジャンプ感想です。


■家庭教師ヒットマン・リボーン
・通常の20倍の強度のビルを作れるなら、その技術を応用したアーマーでも作って装備してればいいんじゃないかな。かな。


・画面がハデでとりあえず見てて楽しいのですが、何が起きてるのかビックリするくらいわかんないぜ…! よくわかってないですが、最後のマントはナッツが変化したものなんですよね。戦闘の手順としては
1.死ぬ気の炎を発生させる
2.ボックスに炎を注入すると動物になる
3.その動物にさらに炎を注入すると武器になる
って感じなんでしょうか。現実世界と何一つリンクする手順が無いので戦闘展開を飲み込むのが苦しいです。
でも不思議とけっこう楽しい。


■ナルト
・火影選出が驚くほど簡単に行われてたことに軽く「ええーー…」ってなりました。声が大きい人の主張が通って会議が進むんですか。これ、賄賂なり洗脳術なりでバカ殿様を取り込めば苦もなく火影の座を手に入れられそうだよなあ…。あと火影が任命制だったということも個人的にはガッカリファクターで、「里から信頼されるリーダー」というより「バカ殿にアゴで使われるパシリ」みたいなイメージになっちゃったんですよね。果たしてこれは少年誌の主人公が人生かけて追い求めるべきものなのか、っていう。


・そんな中、声の大きさのみで火影の座を手に入れた我等が小悪党、ダンゾウさん。大きなこと言ってますがペイン襲来時あなたはどこにいましたか、とかツッコミどころはだいぶあるのですが、とりあえず妙な人が実権を握ってしまったということで今後の動向がそこそこ気になるところです。


・ひとまず超危険人物であるナルトを何とかするのがダンゾウさんの打つであろう第一手か。とは言っても今やナルトは里の英雄ですので、暗殺等の直接的・短絡的な手段はどう考えてもNGですね。トリューニヒトよろしく「和合するでもなく敵対するでもなくヌルヌルと取り込んで思うように利用する」みたいな感じがベストかと思うのですが、ナルト・ダンゾウさんの両者ともに感情的っぽいからそれも無理そうだ。強敵討伐とかに向かわせて死んでもらう(もしくはそれに自分の手駒を同行させて、戦闘中のどさくさに紛れて殺す)あたりがベターでしょうか。


・ああ、サスケが里に迫ってるんだっけか…。「襲撃→大被害→ダンゾウさん一瞬で解任」のフラグも見えるなあ。可哀想なお人だ。


べるぜバブ
・せっかくの邦枝さんフィーバーなのに、冒頭数ページで早々にイベント切り替え(というかイベント追加?)となってしまったのがやや肩透かしな感じでした。バカレンジャーを挟んでの「東」要素追加は楽しみ半分、不安半分といったところ。いろんな人間がめまぐるしく絡み合うっぽい展開にはワクワクしますが、やっぱせっかくだから邦枝さんをじっくり描いて決着してほしかったような。


■ブリーチ
・浮竹隊長の職務放棄っぷりは720°ほど回って逆に清々しいですね。幼女泣かせて興奮だとか、戦場のど真ん中で自分の性癖をこんなにもあけっぴろげに出来るなど、むしろ尊敬できるレベルです。だが苦戦を強いられてる諸幹部方から見れば殺意を抱かれても仕方ないレベルだと思う。月夜ばかりと思うなよ、と。


・忍ぶ気ゼロの砕蜂隊長の卍解。「隠密らしくない」という理由で卍解を避けていた、ということですが、あの無駄にセクシャルな衣装や「2回同じところ刺さなきゃダメですよ」な始解も、隠密としてはわりとどうかなーって感じではありましたけども。2回刺す余裕あるなら普通に1回で殺せるよね。


・でもこの展開は少しだけガッカリだったかな。「遠距離攻撃を持ってないパーティなのに敵は『近づいただけで死ぬ』という能力!なんという緊張感!いったいどう対処するんだ!」という展開への答えが「今まで出てなかったけど実は遠距離攻撃持ってました」というのは、うん、ちょっと何だかなーって気分。唐突に出てきた新能力にはやっぱりちょっと引いてしまいますな。


・しかしまあ、バラガンさんは死んでないのでしょうけども。死体も残さず一瞬で死んだ人ってあんまりいない。


■サイレン
・ネオ天草か…。この絶妙なダサかっこ悪いネーミング、岩代先生は相変わらず良い仕事をする。


・碓氷さんの正体は野望の王国の国王でした。小さい自治体の長になるだとかずいぶんとみみっちい印象ですが、ともかくも「脳獣」などを率いており、その勢力は無視できるものではないご様子。


・「現状を侵すものを排除したい」という碓氷さんと「未来世界を変えたい」というアゲハ一行では意思が交わることもなさそうで、協力体制を築くことも難しそう。このまま進めば衝突は避けられない感じですね。碓氷さん勢力と協力してWISEに挑む、とかになったら楽しそうではあったんですが。


めだかボックス
・猫実さんって女の子だったのか…! ラストシーンで柔道着下にTシャツ着てるの見て初めて気づいた。人吉くんに「君が欲しい」的なこと言ってるのも、まあそういう趣味嗜好もアリだよね、ドントコイデースとか思ってたよ。


・そして勝負の景品扱いされる人吉くん。人吉くんは本当にこの漫画のヒロインだよね。影ながらラブラブ、ツンデレ、健気と本当に隙のないヒロインっぷりですよ。性別以外。


■トリコ
・今までコアを何とかすることでしか勝利できていなかったGTロボを機体ごと完全破壊! やー、素晴らしい爽快感でした。ジュエルミートによるパワーアップがこれでもかと引き立ちます。


・しかしこれ、GTロボは弾け飛んじゃってますが、痛覚を通してるスタージュン様は本当に無事なんだろうか…。身体能力的には問題ないかもですが、全身が四散する感覚を思い切り味わったんですよ。身体的には生き残れても精神的にかなりクるものがあるんじゃなかろうか。


■とらぶる
<今シリーズのあらすじ>
余暇。
天上院の招待を受け別荘でのリゾートを楽しむリトたちだったが、事件が起きる。
天上院家執事の嵐山が何者かに殺害されたのだ。
正体の見えぬ外部犯に怯え、別荘内の一室にこもるリトたち。
周囲を警戒し、互いに励ましあうリトたちだったが、
そんな彼らをあざ笑うかのように新たな襲撃が発生する。
襲撃者の正体は伝説の賞金稼ぎクロ。
そして彼の狙った嵐山、猿山は、
凶悪宇宙人が変装し身を隠していたものだったのだ!
正体を現した凶悪宇宙人を追い詰め、
とどめを刺そうとするクロに金色の闇が立ちはだかる。
「私たちは裏の人間。だがこの場にいる一般人には
血生臭いやり取りを見せないでほしい」と。
にらみ合いと緊張が続く中、ふとしたきっかけにより
ララが全裸になり、リトがその後ろから乳を揉む。
その光景に呆れたクロは、爽やかな笑顔を見せ、銃を下ろすのだった…。


今シリーズを大まかにまとめるとこのようになるでしょうか。有り得ないほど頭の悪い一文がありますが、概ね全て事実なあたりが実にとらぶるですね。


何がすごいって、「全裸」というファクターがついにストーリーラインに絡む位置にまで来た事実がすごいです。今まで「何かが起きた結果」として発生していた全裸が、「何かを引き起こすきっかけ」として描かれたわけです。物語が動いたオマケで全裸になるのではない。全裸になることによって物語が動く。なんという主従の逆転。150回記念シリーズを飾るにふさわしい転機的な回だったと言っていいでしょう。バカじゃねーの。


しかしこの漫画は本当に凄まじいオリジナリティ&レアリティだなあ…。これほど頭の悪くてニコニコできる展開を生める漫画は他にはあんまり知らないですよ。もはや「ラブコメ」とかいうジャンルを超えて「To Loveる」というジャンルを名乗ってもいいんじゃないですかね。テニスの王子様は「スポーツ漫画」ではなく「テニスの王子様」。水戸黄門は「時代劇」ではなく「水戸黄門」。To Loveるは「ラブコメ」ではなく「To Loveる」。<追記>
なんか伝わらない気がするので一応書いておくんですが、自分とらぶる超好きですよ。