いつも通りに遅くなってしまいました。
2009年43号ジャンプ感想です。


ぬらりひょんの孫

羽衣狐さまが美しすぎて生きてるのが辛い。
カラー扉の羽衣狐さま2連発を拝んで改めて思いましたが、いや、このデザインは近年のジャンプでも屈指の素晴らしさだと思いました。オーラだだ漏れだよなーこれ。カラーページなのに白と黒しか使ってない、というあたりも却って存在感を増す効果になってますよね。次ページの見開きで肌色が塗られているのがむしろ残念だったりしました。


そんで本編を見てても思ったんですけども、羽衣狐さまってスクリーントーンすら使われていないんですよね。式神、がしゃどくろ等が覆いかぶさったりした時は影が出来てますが、自身の髪や顔の凹凸によるトーンが無いんです。本気でモノトーン。花開院さん達や妖怪さん達は普通にトーンあるのに。
絵を描く人間ではないので詳しい効果とかはよくわからないんですが、とりあえずそんな素人から見てもこの羽衣狐さまの描かれ方はとてもインパクトのあるものに映りました。この『一人だけなんだか異質な描かれ方をしてる』ってことによって、「羽衣狐さまが敵のボスである」「特別な存在である」ということを印象づけるのにかなり成功してるんじゃないかと思います。いやでもこんな事ほざいてて次週から普通にトーン貼られてたりしたら凄い恥ずかしいなこれ。


■ワンピース

「おい!アレまさかクロコダイル!」
「それ所じゃないぞ!なんだあの面子は!」
「助けに来たぞ〜!」

なんだあの顔面は!って言ったのかと一瞬思った。いや明らかにシルエットがおかしい人間が約一名いますし。
それにしても、相手から見たらこれはホントに「なんだあの面子は!」って感じですよね。ただでさえ大乱戦なのに七武海二人+革命軍+大物ルーキーの乱入とか、センゴクさんで無くとも頭が痛くなるような話だろうよ。
しかしこんなムチャクチャな乱入の中、「ルフィ一味の乱入」と認識されてるあたりが少し興味深いです。戦力で言ったらオマケ程度のレベルだと思うんですが、面識のある人物からはキッチリと「ルフィが中心人物だ」と捉えられてるがちょっと面白い。リーダー格として見たくなるような器というものなんでしょうかね。


しかし見開きでのバギー船長の絶望感は異常ですね…。何ができるんだこの人。きっと乱入を眺めてたのほぼ全員くらいが「クロコダイル!ジンベエまで!…で、あの鼻は誰?何であそこにいるの?」とか思ってる。読者もわりと思ってる。
さすがにこの場では本気でどうしようもなさそうなんですが、この状況に於いてもなお口先だけでうまいこと切り抜けたりしたら本気で惚れます。


■ナルト

『余りにも強きサスケの闇!』とか闇アピールするわりには太陽神やら火の神やら何だか明るいイメージな術を使うよね、という違和感。まあ太陽神の名を冠する技が闇の技ってのもそれはそれで面白いですけども。


「で…オレが帰ったとして…そっちには何がある?」
我愛羅…やめとけ…。説得できるならナルトは失敗してねーじゃんよ」
「五影会談を襲撃した時点で国際手配される…。どの道こいつに未来はない」

改めて言われましたが、サスケには本当に未来が無いですね…。やらかした事態が本気で大きすぎる。この物語は最後の最後にはハッピーエンドになると勝手に思ってるんですが、ここからサスケとの和解エンドに持っていくには一体どうすればいいんだろう…。いかなナルトパワーでも、里の人々や五影(や読者)を納得させるような形でサスケを迎え入れるようなエンディングには持っていけないような気がするのですが。
その時が来るのはそう遠くないと思うのですが、どう風呂敷を畳むのかが楽しみでありつつもある意味恐ろしかったり。


■ブリーチ

『俺達は孤独から、魂を二つに分けた』
『元がどちらの姿だったのか』
『或いはどちらでもなかったのか』

スターク&リリネット誕生秘話は割と普通にしんみりしました。しましたが、スタークさん最大の失敗は魂分けて作ったのが幼女だという点だと思う。この一点の存在のみで各方面から嵐のようなツッコミが入り続けることでしょう。双子とかならまだしも幼女だもんな。そりゃツッコミ入るよ。趣味丸出しすぎるよ。


賢い犬リリエンタール

この異変、「もし先生の帰る所を偶然見てなかったら」と思うと少しゾッとするような…。ああでも、夜になれば「さすがにもう帰ったわよね」と思って自然に解けたりしたのですかね。


ほんのりと散りばめられた不思議さと、あまりテンション高くなく異変に対応していくキャラたち。なんとなく絵本のような和やかさを感じてます。身構えずに読めそうなこのほのぼの感は嫌いじゃないなあ。今のところ結構好き。


それと、もう少し言ってみるなら、「セリフ中の漢字の少なさ」という点についてちょっと評価してみたいところです。リリエンタールはもともと平仮名しか喋りませんが、それだけではなくて、てつこやお兄ちゃんその他も含めて。
この間ドラゴンボールを読み返していて思ったんですが、あの作品って漢字がホントに少なくて、わかりやすい表現での言い回しがすごく多いんですよね。メイン読者層である小さな子供への配慮としてのことだと思うんですが、こちらのリリエンタールもおそらく同じ理由でしょう、漢字少なめ・わかりやすい表現多めという優しさ設計になってます。このあたりの気配りというか何と言うかが、近年あまり見ない形だなと思って好感度高かったり。


保健室の死神

シンヤさんの登場でだいぶ面白くなってきた気がします。やはり変態が一人いると引き締まりますなあ。恋する変態というのも可愛らしくてなお良し。


問題はそれが面白すぎて病魔パートいらないんじゃないかと思ってしまってることですが。人間同士がおしゃべりしてるだけで十二分に面白かったよ…。


■わっしょい!わじマニア

<今週クスッときたところ>
・「アメリカじゃないんで」
・ホイニング
アメリカのてんどん


いやホントかなり面白くなってきてないですかコレ。どうなんだろう、本当に良くなってるとは思うんだけど、自分の感覚を信じていいものかどうか怖い。自分ほど信じられないものはない。


べるぜバブ

こういったイカれた精神世界を見るとどうしてもレベルEを思い出してしまうなあ。ムキムキ古市やヒルダ機関車なんかを細かく夢診断してみたら楽しい結果になりそうです。


で、男鹿が目覚めたラストでは何だか「もう東条に勝てますよ」みたいな雰囲気になってるんですが、これってもうパワーアップ完了しちゃってるんでしょうか。ただリンクを繋ぎ直しただけでは男鹿の受け皿問題は別に解決してないと思うので、状況は特に変わってない気がするのですけども。精神世界で凄くがんばって受け皿広げたりしたのですかね。


いぬまるだしっ

久しぶりの大石先生の4コマはやっぱりキレが良かったです。ぶっちゃけ本編より面白かったかもしれない。4歳児にして猥語を言わせて楽しむ性癖の持ち主であるいぬまるくんは将来有望すぎますね。変態か天才にしかならんよ。


■サイレン

キャラクターってのはやっぱり感情ってのが重要なんだなーと再認識させられた回でした。どんな時に怒って、どんな時に喜んで、どんな時に泣くのかがハッキリ理解できるとキャラへの愛着も湧きますね。
ぶっちゃけ姉ちゃん超かわいかった。ガン泣き姿にトキめいた。


とりあえず現代に戻ってきたドリフターズですが、これからやるべきことは何だろう。
1.弥勒の捜索、阻止
2.1のための修行(チルドレンも一緒に)
3.碓氷さんも止めとく

って感じなんですかね。未来に残ったヒリューくんや朧くんはどういう扱いになるんだろう。用事を済ませたら自分で戻ってきてくださいって感じでしたっけ。
しかしネメシスQを操る創造主とも意思の疎通を果たした訳だし、これからは勝手にドリフトに呼ばれるってことも無くなるんでしょうか。というか現代で創造主を捜索・保護する手もあるのか。
何だか戻ってきたら戻ってきたで先が読めなくていい感じです。今後の展開が楽しみ。


黒子のバスケ

リコ監督の絶望的なまでの平地っぷりに涙が出そうです。このサービスカットっぽい418Pのぶち抜き、これほとんど晒し者だろう。この子って実は男の子なんじゃないですか。


ああいや、男の娘監督か…。思いつきで言ってみたけどどうなんですかね。そこそこアリな気がしないでもない。