2009年50号ジャンプ感想です。


近々、ジャンプ感想サイト更新チェックページの改装を予定しています。今のところ何件かご意見を頂いているので、それを修正した後に今週末あたりに入れ替えを行いたいです。何かお気づきの方、ご意見や苦情があったら今のうちに教えてもらえるとありがたいです。


ではジャンプ感想



■ねこわっぱ!

なんだか全体的にモッサリしてるなあ、が第一印象でした。主にセリフについて。
(人間界? …初めて街に来たって意味か?)
(ププー! 完全な当りそこないだァー!)
(おやびんはいつもこうだ。イタズラ好きで悪ガキだし〜)

などなど、「いや見てればだいたい分かるよ」みたいなことまで説明が丁寧すぎてテンポが少々良くなかったかな、と。


絵柄は非常に可愛らしいですね。タマちゃんかわいい、というかタマちゃん一家が丸ごとかわいい。「人々の願い事をかなえていく」というのスタイルも色んな展開が期待できそうで楽しげです。コメディものにも人情ものにも、何となればバトルものにもなれそうな感じ。しかし逆を言えば「まだどっちつかずでコレといった方向性がない」ってことでもあるので、早いうちにどんな漫画になるのか決まって欲しいところです。
個人的にはそろそろバトルもいいかも知れないと思ったりも。血みどろ幼女の限界マジバトルとかどうでしょうね。ダメでしょうね。


■ナルト

<要約>
「ナルトは私のために苦しんでたのね…。私が言えば無茶をやめてくれるはず! ナルト、私ナルトが好き!」
「いや別にサクラちゃん関係ねーってばよ。俺は個人的にサスケ追ってるってばよ」

サクラ涙目すぎるだろうこれ…。役立たずだの空気だのパワーキャラ設定どこ行っただの何で知らない初登場キャラがトビラ飾ってるんですか?だの、今までも相当ネタにされてきたサクラですが、ここに来てかなり極まった感がありますね。告白イベントをこんな風に流されるヒロインはちょっと他に思い出せない。哀れすぎてネタにすることも憚られます。


■ワンピース

センゴクさん、かっけえー!
白ひげ海賊団の揺れている部分を的確に突いての工作も見事なものですが、個人的にはその直後の「青キジィ!」で電伝虫を破壊させるシーンが痺れました。「海軍が白ひげ一味をやり込めたんだ、海軍の方が上なんだ」という映像を最後に情報をシャットダウンすることで、一般市民への「海軍強し」のイメージ固め。戦いのさなかにもこういった情報操作めいたことをキチッとこなす辺り、センゴクさんの器の広さ・有能さ・抜かりなさがうかがえる描写で非常に素晴らしかったです。
そして思いのほかアッサリ退場してしまったバギーに合掌。


黒子のバスケ

カラー扉の中でひとり灰色な黒子。このパターンは『ぬらりひょんの孫』での羽衣狐さまが記憶に新しいですが、なるほど、黒子もこういう色彩は確かに合ってますね。というか奇跡の世代はみんなカラーがあるからこういう場では特徴出しやすそうです。


リコ監督スカウターの「チキ…」でちょっと吹きました。なんだいこの機械音。この人ほんとに人間なんでしょうか。アンドロイドとかじゃないの?
ともあれ、そのスカウターによると火神くんの足はまだ完治していない模様。青峰が来るのが思ったより早いのもあって(試合終了ちょっと前くらいに来るのかと思ってた)、何やら勝てる要素がほとんど思いつきませんね。総当りリーグ戦ということでやっぱり一度は負けもあるのかな。しかしどうでもいいけど火神くんの不自由な敬語はちょっと面白いな。


銀魂

「結野アナ」という名前は「お菊さん」とのダブルミーニングでもあるわけですが、そうすると「巳厘野道満」にも何かヒワイな意味があるのでしょうか。しりのどうまん。何だろう、自分が不勉強ゆえ気付かないだけで何かが隠れてるんでしょうか。


呪法を使って全力でお天気合戦やるとかのバカらしさが大変良かったですが、何やら良いこと言うタイム&マジバトルタイムに差し掛かったようで少々残念。銀魂はやっぱりガチンコバトルよりおふざけをやってる方が好きです。しかしながらもそんな中でドリフみたいな格好してる神楽&新八は色々かましてくれそうでちょっと期待。


■ブリーチ

一話まるまる使ってマユリ様のツンデレ具合を描くとか。誰が得をするというんだ。いや少なくとも自分は爆笑しましたが、ってそうですね、俺が得してますね。


「鏡花水月の能力の発動条件は」
「相手に始解の瞬間を見せること」

あー、こういう形で一護がキーマンになるのか。卯ノ花隊長の説明も中々納得のいく形でした。しかし『優位性』とは言うものの、「始解を見ないで戦え」というのも相当に厳しそうな条件に思えますが。見ただけでアウトとかメデューサみたいだよ。鏡の盾でも持って戦うのかな。


つーか愛染隊長、ちょっと動けば隊長どもをまとめて撃破できる方法を持ってたんですね…。今までのあれこれは本当に暇つぶしだったんだな。


いぬまるだしっ

2週にわたりおはがき紹介。作品内でこんなに大きく扱ってもらえたなら、送った人も送ってよかったと思えるんでしょうね。自分もちょっと送ってみたかったよ。いつ募集してたのかさえ気付きませんでしたが。
新園児候補の中では、作中でも推されてたタコッチョくんがやっぱり良かったです。しかしまあ、他作品にも言えることなんですが、子供さんの発想のフリーダムさにはいつも驚かされるばかりですなあ。つまりタコへの熱心は強いということなんだよ!


で、これの中から新レギュラーって出るんですか?


ぬらりひょんの孫

「これから最後の封印・弐條城を落とし」
「わらわはそこでやや子を産む…」

やや子! やや子て!
黒髪ロング女子高生、ストッキング生着替え、見下し目線&罵声、と来て今度はJK妊娠ですか。この人は一体どこまで昇りつめる気なんだ…。むしろありがとうございます。さすがベテランフェティシズマー椎橋先生、頭が上がりません。
しかしコレは本当にアレだなあ。ストライクウィッチーズというアニメは
パンツじゃないから恥ずかしくないもん!
と叫びましたが、ぬらりひょんの孫では
「人外だから問題ないもん!(倫理的に)」
と叫ぶのですね。うん、妖怪だから何も問題ないよね。妖怪だし。400歳だし。


あとコレ、これから作るのかそれとももう作ってあるのかがかなり重要ポイントになる気がします。前者だとしたら弐條城に入った時点で『ぬらりひょんの孫』が『ぬらりひょんの孫SAGA』になる可能性もあるわけで、そうなると羽衣狐さまの弐條城攻略を全力で応援せざるを得ませんね。ああホントなんて発言をするんだこの人は。


■サイレン

弥勒vsグラナ。今までの描写だと三枚目というイメージしかなかったグラナですが、ガチバトルだとこんなにも危険な人物なんですね。現在時点でコレ(未来チルドレンと同格くらいに見える)ということは、PSYを使いやすい大気+数年修行をした未来グラナは一体どれほどのものなのか、ちょっと想像がつかないところです。そして現代グラナや現代ジュナスより明らかに弱かった未来ドルキさんは本当なんだったんだというお話。


「俺にまともな感情があったらいけないってのか!?」
「今取り戻そうとしてんだよ俺は…。俺の人生を…!」
「邪魔するヤツはブッ倒す!」

未来グラナさんのわざとらしいまでの明るさ・ウザったさはこういった事情からの反動になるんでしょうか。そう考えると、あれらの明るい仕種も何やら無性に物悲しく思え……ない、な。やっぱりウザイ。


■家庭教師ヒットマン・リボーン

ナッツ! コルル! ビジェット! ムクロウ! 牛丼! 漢我流!
の流れがギャグにしか見えなくて戸惑いました。明らかにオチ担当だろこの二体。
というかランボってボックス開いて、しかも名前まで付けてたんですね。ボックス持ってたこと自体を今週初めて知ったよ。


こち亀

部長が住みかを追われる野生動物みたいな扱いになってて微笑ましかったです。
あと移築って言ってもそりゃないだろ! >キャタピラで丸ごと移動


バクマン。

美人女子大生に性癖を根掘り葉掘り聞き出されるとか何このプレイ。今週の蒼樹さんは仕種やらアクションやらがいちいち可愛らしかったですね。そして見吉という超イイ子の心を裏切り続けるシュージンは全ての歯が虫歯になればいいと思いました。


「自然に、偶然に見えるのがいいんです」
うーん。明らかに自然でない、むしろ自然という言葉から対極の形でパンツが見える「To Loveる」が自分は大好きなんですよね。というか、こういった漫画でのパンツ・おっぱいは情欲の対象として見てない気がします。うんこ・ちんこと同じベクトルの、下ネタ的に捉えてる気がする(自分の場合)。だからまああれですね、パンツとかおおっぴらに描いていいんじゃないかな。何が「だから」なのか知りませんが。


保健室の死神

「どっこいしょ」
細かくババアアピールする校長先生がけっこう好きだよ。


Wishingは自由に夢を見るキカイか。意思の強くない子が中毒になって抜け出せなくなる、みたいな。複数人に渡って電脳プログラム的なモノを見せる、って形は、どうにも今までの病魔とは毛色が違う感じですね。新種病魔、もしくはライバルキャラの登場があったりしますかね。


べるぜバブ

「こんなもんなくても」
「オレはどこへも行きゃあしねーよ」

タイマンの邪魔するな、とリンクを外させた男鹿。まあ確かに、リンクしたまま勝ったら(リンク男鹿vsノーマル東条なら)ドーピングの力で勝ったんじゃ、実力じゃないんじゃとモヤモヤが出るでしょうし、キッチリと対等条件としたのはグッジョブかと。
しかしこれ、「男鹿はベル坊に関係なく東条に勝てました」ってことですよね。そうなると東条戦前の脳内探検はいったい何の意味があったんだ、と少しわからないことになってしまうんですが…。「前は心配事があったから力を出し切れなかったけど、あれで心配事解決したからOK」くらいに思っておけばいいのかな。


■わっしょい!わじマニア

<クスッと来たところ>
・「これぞ着衣水泳の極意」


童話ネタは馴染みがあるから基本的に強いですね。そこそこ楽しく読めました。
あとは定期的に出演するレギュラーキャラ的なのがいればもう少しイイ感じになるかもですが…。何回も出てきてるキャラってこの作品にいますかね。タイトル口絵の魔人は一話以来ビックリするくらい出てきてないしなあ。あとは誰だろう、デニムマスク、とか…? あ、あれがレギュラーキャラに…!?


めだかボックス

ツンデレ!?)
ヤンデレ!?)
素直クール!!)

全部が全部キレイに少しずつ間違ってるのが素晴らしいと思いました。なんというか、とてもこの漫画らしい。


このお兄ちゃんの性格からして善吉くんは死ぬ一歩手前程度の嫌がらせを日常的に受けてるんじゃないかと思いましたが、意外と普通な対応でビックリしました。ああ見えて意外と分別のあるお人なのか、それとも善吉くんはめだかちゃんに釣り合う器じゃないとして軽く扱ってるのか…。


スケットダンス

第一問の囚人話はカイジをすごく連想しました。
「つまり…!」
「3対1なら(和也ぼっちゃんを)殺れる」


しかしこの漫画はホント何でも出来ますなー。コメディも、推理も、ラブも、軽いバトルっぽいものまで、大体のジャンルを一通りやってるんじゃないでしょうか。しかもそれぞれがちゃんと面白いですしね。篠原先生は器用すぎると思う。


賢い犬リリエンタール

「マリーが何人も死なせている」の件について考えると胃が痛い。
個人的には特になんとも思ってないんですが、気にする人は気にするんだろうなあ、それで嫌いになる人もいるんだろうなあ、それで批判する人とかもいるんだろうなあ、とか考えると当事者でもないくせに何故か胃が痛くなります。ああ、なんでこんな突っ込まれるような隙を作っちゃったんだ。けっこう好きな作品なのに。


あ、今週もリリエンタールは純粋100%でゆきは奔放でてつこはてつこで、ぽわぽわしててとても和む素敵なお話でした。でも順位的には凄い位置で、それもまた胃が痛い。