2009年51号、ジャンプ感想です。


■彼方セブンチェンジ

すっごい笑いました。勇者学の頃も笑わせてもらったし、物凄い安定感あるなー。
狂ってるのは彼方だけかと思わせて、彼方→カントク→スタッフ→世間と狂気ワールドが広がっていく構造逆転が意味不明な爽快感でした。全てが終わった後に孤立しているのはむしろ田村マネージャーさんだという。周り全てが異常な中で一人だけ正常な人がいたらもうその人の方が「異常」なんだよな。怖い。


■ナルト

「くそ…。やはりダメか…」
霧の人はどういう状況だったかいまいち覚えてなくてよく現状が飲み込めなかったんですが、そうか、ダンゾウ部下に操られてたんでしたっけ。なんだかハタからみたら超濃厚なひとりSMプレイ(自傷系)をしているように見えて、追いついてきた水影さんたちがあらぬ誤解をしないかちょっと心配です。「お、お楽しみのところ悪かったわね…」とか言って帰っちゃったらどうしよう。
というかダンゾウの部下の人、わざわざ殺さなくても普通にそのまま帰っちゃダメなんですかね?


ラストの鬼鮫融合体は面白かったです。見た目的にも強さ的にも面白い。実際どう対抗すればいいのかちょっと想像つかない程に強そうなのがグッドですね。ナルトや幹部さんたちの会話シーン等ではションボリすることも少なくないこの漫画ですが、こういったバトル描写は普通に楽しいなー。
実際、この融合鬼鮫さんを相手取るにはどんな手があるんでしょうね。ベタなところでは「許容量以上のチャクラを喰わせる」あたりかと思うんですが、こりゃあまりにベタすぎて無いなー。(ナルトを引っ張ってきて)未熟者はカエルになっちゃうとか言う仙術チャクラを食わせてみる、とか?


■ブリーチ

一護は今は全快状態の半分以下だが、それでも隊長格クラスの霊圧であるとのこと。
何だろう、いつの間にそんなに強くなったんだろう。まあ虚圏に入ってからは十刃や十刃落ちと闘いっぱなしだったし、ウルキオラ戦での暴走も何かが突破した感がありましたし、戦うたびに成長してると考えればそれくらいには成ってるのかなー。それにしても白一護しかりウルキオラ戦の悪魔しかり、一護の成長は何だかよくわからん要因なものが多くて味方側ながら空恐ろしいですな。


「「邪魔だ」」
「「失せろ!」」
想像以上にダメな子すぎたヤミーさんに心の涙が止まりません。かませキャラっぽく初登場して最後までかませのまま終わるとかどんだけ不遇なんだ。
しかし剣八さんと白夜さんはどっちもアレだね! 世界を守る系の使命感がゼロだね!


ぬらりひょんの孫

羽衣狐さまというド級キラーコンテンツを生み出したこの漫画ですが、そのカリスマの強すぎるがゆえに彼女が出てこない回は物足りなさすら覚えるようになってしまったのことよ。具体的に言うと「納豆とかわりとどうでもいい、いいから狐を出せ」。


実は何やら有名人っぽかった常州の弦殺師・首なしさん。遠野カッパが反応してたってことは本当に名のある妖怪なんですね。
奴良組の皆さんも実はもっともっと強く、何となればハツやヒョウイも使える?っぽいご様子。確かにここに来てインフレから取り残されるってんじゃ寂しいですしコレ自体に文句は無いですけど、今まで強さを隠してたことの理由付けは気になるところ。わざわざその強さを隠してた理由は何だかあまり思いつかないなあ。やっぱりリクオさまの成長のため何やかんやとかですかね。


■ねこわっぱ!

・岩投げられてガクブルしてた次の瞬間に黙々とスケッチすんな。
・おやびんと一緒に学校行ったのに屋上にテレポートすんな。
・それほど脈絡もないのに「ねこわっぱァーー!?」とか耳慣れない単語を叫ぶな。

何だか細かい不自然さが気になってうまく読めていません。「キャラが動いて話が出来ている」というより「話のためにキャラが動いてる」みたいな印象。創作物に台本があるのは当たり前なんですが、欲を言えば台本の存在を忘れさせてくれるくらいには騙してほしいなあ、と。
相変わらず可愛らしいタマ一家や変態先生陣などの楽しい部分もそれなりにあるんですけどね。今のところそれらよりも「気になる」の方が勝ってる感じです。ううん。



いぬまるだしっ

くっそ笑った。すっごい面白かったです。彼方といぬまるくんが連載されるようになるとか、ギャグ陣がずいぶん充実してきたように思えるなあ。
鼻水くんとの掛け合いからして十二分に面白かったんですが、最後の方は何だかしんみりさせていい話っぽくなってるカオスっぷりがさらにツボでした。鼻水なのに。鼻水なのにこのしんみり感。すごい空間だ。
この鼻水くんはきっと季節ごとに定期的に会える、遠く離れた場所に住んでる友達のようなポジションになるのでしょうね。選ばれた資質の持ち主しか発現できないっぽいですが。


■家庭教師ヒットマン・リボーン

ザクロさんの修羅開匣はT-REXタイプとな。なるほど、恐竜なんてモンスター的存在ならば確かにあのマグマ風呂に耐えられるのも納得できますね。…いや、できるか…なあ…? 恐竜だからと言ってマグマが大丈夫になるもんなんだろうか…。
本当、ザクロさんのあのマグマ風呂はいったい何だったのか未だによくわからないですな。強さアピール的としてもパフォーマンスとしてもよくわからん。笑いは取れていますが。


T-REX匣を作れる理由としては「DNAさえ存在すれば」とのことですが、それなら現存するDNAを掛け合わせて架空生物のボックスとかもできそうですね。キメラとか。ユニコーンとか。龍とか。超越者たる白蘭さんならこれくらいのボックスを使ってもおかしくなさそう。


べるぜバブ

「守るものの違い…か」
ベル坊と男鹿はそんなに分かり合ってた描写あったかなあ。今回の男鹿の行動はベル坊のためって言うよりあくまで自分のためってイメージなので、こう言われても何やら唐突な印象を受けました。
それはそれとして、ガチンコケンカに蠅王紋の横槍が気に食わないということならば、男鹿くんは今後ケンカするときは常にリンク切らなきゃダメっぽくなったよね。この作品のアピールポイントの一つである「魔王の力」という派手な要素を今後出しづらくなっちゃったと思うんですが、ここをどうカバーするのかちょっと興味があります。戦う相手が人外にシフトしていったりするのかな。


銀魂

先週の時点から思ってたけど式神役は明らかに神楽の方が適役だったよな。パンデモニウムも何の問題もなく食い散らしそう。


新八&神楽パートのバカっぷりは期待通り、いや期待以上に楽しくて今週は全編笑いっぱなしでした。新連載ラブコメ・「ぱん☆でも!」がいきなり始まる新八の脳内花畑ぶりで爆笑。パンデモニウムさんのお墓まで作って悲しんでる本気っぷりでまた爆笑。
「本人が想ってれば見た目なんて関係ない」と言わんばかりの新八の姿、ここまで来ると美しくすらありますね。これが真実の愛の姿って奴なんだきっと。新八くんならかの有名な生首恋愛ゲームもベストエンドを迎えられることでしょう。



(参考:恋愛ゲーム「トマック」。この首を愛せないと世界が終わる)


■トリコ

「同じ『四天王』でもこうも違うもんか…」
四天王とは最後の一人、ゼブラさんのことですよね。ヤクザさんはゼブラとの関係ありな人か。ゼブラさんは刑務所に服役中とのことでしたが、そういう場所なら確かにヤクザさんなら会っててもおかしくなさそうではあります。


「ま、いいやめんどくせ」
「とりあえず攻撃してみよ」

副料理長は虫使い?というか本体が能面みたいな顔だし、もしかすると「虫が本体、人間の体はただの入れ物」みたいなタイプかもしれませんな。つーかどっちにしろ、この副料理長の作った料理、食いたくねえーー。美食會のメンバーほぼ全員に言えることだけど。


賢い犬リリエンタール

何これ萌える。キュウリを好物にさせるマリーもたいがいですが、超タイミングでキュウリを与えるアキラが可愛すぎます。ねえなんで猫にキュウリを与えようと思ったの? なんでキュウリ単品しか買ってきてないの? キュウリにそんなに自信あったの? あほなの? かわいい。


今週は敵組織パート。リリエンタールたちがほとんど出てきませんでしたが、それでも実に楽しく読めました。
素敵上司・シュバインさんの言ってることはいちいち的確で、対してロンゲさんの言い分も(強攻ながらも)理解できる。登場人物の考え方やすごくしっかりしてるので何だかとても安心して読めます。シュバインさんみたいな良識的な上司、ジャンプ漫画では久しぶりに見た気がするよ。某影さんとか某隊長さんとかちょいアレ気な人が多いですしね。
あと「おやすみビーム」とかの、当時勢いだけで追加されたような冗談みたいな能力をきっちり使いこなしてるのが、ちくしょう、うめえ。ちょっと感心しながら笑いました。


こち亀

完全にオチを放棄してるラストページはなかなかインパクトが強かったです。初見ではその余りの潔さに笑いが出ましたが、とにかく秋元先生がラジオ大好きなことは伝わってきました。その意味ではああいう形もアリ、なのかな。まあ1500回も連載をしていればこういう形の回もある。


残念ながら自分はそれほどラジオを聞く人間ではなかったのでそれほど強くメッセージは受け取れませんでしたが、ラジオを聞く人であれば今回はまた違った感想を抱くのでしょうか。


スケットダンス

「女子高生にイタズラしたいがために全裸で街へ」
「全裸で女子高生に街中を引き回される」

ボッスンは自覚は無いみたいだけど物凄い高レベルプレイヤーなのやもしれぬ。特に初手が奇手。「ヒメコにイタズラしたいから全裸で街に出よう」はなかなか出てきません。才能の迸りを感じます。
スイッチ合流後はもうどうとでも解決できそうな感じですが(3人から服を借りる、お金を借りて服を買う等)、あえてそれをせずに一番キツイ道を選んでるのは恐らくドMの本能なんでしょうね。きっと本能でこの状況を楽しんで、刺激を求めてるんだ。


あとボッスンの股間周りが想像以上につるりとしてたことが何やらツボでした。何ですかね、ボッスンはもともとムダ毛が薄めの人なのか、それともムダ毛の処理はバッチリな人なんでしょうか。理由はないけどなんとなく後者であってほしい。理由はないけど。


バクマン。

岩瀬さんはいろいろダメな所が目立つ人ですが、「目標持って努力してる人間にどっちが上とか〜」でハッとして受け止めてるあたり、見込みがない人というわけでもないのでしょうね。もう少し時間をかければお互いにそこそこ話も通じそうな感じ。そして超イイ子である見吉を泣かすシュージンは全ての歯を麻酔なしで抜歯されるべきだと思いました。


見吉の泣き顔見てたら鬱になる続き方ですが、これがきっかけでシュージン周りがドロドロ、シュージンがへこんだりする展開になったらそれはそれで面白そうな展開。「ギャグ漫画家はどんな辛いことがあっても、親が死んでも笑えることを考えなきゃいけない」という話をよく聞きますが、ギャグを描くことになった彼らがそういう状況になったら、とか考えるとどんな対処をするのかちょっと興味があります。


■サイレン

サテライトビームに超再生とか余りに強いな、グラナさんと弥勒さん。
「未来はPSIを使いやすい、現代はPSIを使いにくい」って認識でしたが、何やらこの人たちはそんなのに関係なく力を振るってるように見えますね。以前に宣戦の儀ビデオを見たアゲハたちも「強すぎる、まるで未来世界でPSI使ってるみたいじゃねーか」みたいにビックリしてた記憶がありますし。もしかしてグリゴリ関係者ってのは「未来のPSIを使いやすい空気」的なものを常にまとってたりするのかな。イルミナ試作品的なものが埋め込まれてる、とか?


■わっしょい!わじマニア

最終回。キャラ総出演というノリだったけど結局第一話の魔人は出てこなかったな…。
打ち切りはまあ仕方ないかな、という思いですが、正直嫌いじゃなかったです。連載中にだんだんと、そして確実に面白くなっていってるのが見ていて楽しかった。むしろネタの内容よりも作品全体で楽しんでました。