1998年11号ジャンプ感想です。


■表紙


■巻末コメントページ


少年探偵Q  第一回 真昼の公開殺人

ジャンプでは鬼門と言われた探偵モノの、第一話。
久太やシズカ、ヒロコなどのキャラはかわいらしいですし、トリックや犯人特定もまあまあわかりやすくてスッキリした作りでした。最後の決め手が「死人の声で犯人に呼びかける」というのは探偵としては確実性に欠けてちょっと…という部分もあるかもですが、少年漫画的なハッタリが効いてるとも言えますしね。探偵物の第一話としてはよく出来てたんじゃないかと思います。


よく出来てたんじゃないか、と思うんですが…。それでもやっぱりこの漫画は短命だったんだよなー。ジャンプで探偵漫画というのはやはり相当難しいのでしょうか。
他の探偵ものとしては「あやつり左近」などが記憶に残ってますが、あちらもあまり奮わない結果に終わってましたしね。ちなみに「魔人探偵脳噛ネウロ」は大成功だったとは思いますが、あれを探偵物としていいかどうかは微妙なのでとりあえずカウントしない方向で。「ぼくは少年探偵ダン!」というのもあった気がしますがアレはアレすぎるのでスルーな方向で


ONE PIECE  第27話 "筋"

28話にしてすでに看板としての貫禄が…!掲載位置的にも扱い的にも。
ワンピースって初期のころから大物扱いだったんだなあ、と感慨深いです。1997年開始から10年以上もずっと看板作品ってなんだそれ。すごすぎる。本当に人間ワザですか。


この号はウソップ編の山場ですね。
1:クラハドールの悪巧みをウソップが耳にする
2:町の人に話しても信じてもらえない
3:カヤからはビンタ、羊の使用人さんからは銃弾を食らって逃げ帰る
4:「来る海賊を全部迎え撃ってウソにしてやる!」

という、ウソップならではの素敵な流れ。カヤからすら信じてもらえなかったドン底の逆境から「嫌われても、村が好きだから」で立ち上がる姿はあまりにカッコイイです。ウソップあんた輝いてるよ。鼻は長いけど輝いてるよ。


ROOKIES  Vol.2 ルーキーの夢

「夢に向かって努力してる人間ってのは瞳がキラキラしてる」
「ホントだぞ」
「俺はそんな瞳が好きなんだ」
「そんな瞳を持った生徒を育てたい!それが俺の夢でもあるんだ」

す、すっげえ…。びっくりするほどクサい…。
ある程度クサイことを言ってもそこそこ許される「漫画」というモノの中でも存分にクサく感じるだとか、川藤先生パワーはすごいなあ。キャラ付けとしてはバッチリですねこのレベル。


ルーキーズはちょうどこの頃、最初期あたりが一番面白かったんじゃないかと個人的に思ってます。作品終盤あたりはもう普通に野球をしてるだけ、みたいに思えてしまって。やっぱり野球部更生だとか再結成だとかそこらへんがこの作品の一番の味だったんじゃないかな、などと。


るろうに剣心明治剣客浪漫譚―  第百八十幕 「夜が更けて…」


世紀末リーダー伝たけし!  リーダー28. パワー!?ゲーム!!

10年前だけどぜんぜんイケるね! 繰り出されるギャグがいちいち面白くて10年前のギャグマンガながらもゲラゲラ笑い続けてました。しかしギャグマンガは感想を書きづらいなあ。面白かったです、としか言えない。


この回では特にこのコマがヤバかったです。マジメな顔で何言ってんだ!ツッコミを!誰かツッコミを!


I's  第41話 ある答え

The男爵ディーノのかがみさんの言葉を借りるなら「お前ら全員仏門に入れ」でしょうか。
んんー、なんだろう。恋愛漫画なんだしお互いの関係がこじれてナンボって所ではありますが、そのこじれ方が「イチタカが変にテンパって妙な事を言う」って形だから何ともイラッと来るというか何と言うか。もう少し素直になれよ!とヤキモキします。
って言うか、ああ、そういう気持ちになるってことはイコールこの漫画の手のひらの上って事だな。チクショー。


BOY  #250 VOICE

1992年に開始したころは街の不良とケンカしてた漫画も、1998年まで続けば100人の鬼衆と戦争するようになる、か…。胸が熱くなるな…。
あと、くすぐりで失神・失禁というのは当時流し読みしてましたが結構すごいことな気もしてきました。くすぐりというのも一種の愛撫なわけですがそれで人ひとりを失神させるまで追い込むというのは晴矢の指使いは実は相当なテクn(強制終了)


■明稜帝 桐藤勢十郎  案件10 迷い子


COWA!  恐怖その11 魔女の家到着

「オバケ風邪の薬なら電話一本かければ宅配便であっという間に届けられる!」
「インターネットでもうけつけているぞ!」
「え!?」

ダーブラさん!ダーブラさんじゃないっすか!こんなところで何をしてるんですか!
しかしオバケやら魔女やらのメルヘン世界にポンと『インターネット』みたいな俗っぽい単語を出してくるあたりがとても鳥山先生らしい。そういやDr.スランプドラゴンボールでも幽霊や獣人がオートバイに乗ったりだとか、いい感じのごった煮っぽさがあったもんなあ。鳥山先生の味ですね。


前にも書いた気がするんですが、この「COWA!」が載ってるページだけやたらと紙質が良いのがなんだか不思議です。画像ではわかりづらいかもしれないんですが、ここだけすっごいキレイな紙なんですよ。印刷もムラ無く出てる。
大御所・鳥山先生の作品ということでの特別処置なんでしょうか。


地獄先生ぬ〜べ〜  #216 ぬ〜べ〜ドキドキ!誕生律奈子先生!?


花さか天使テンテンくん  第49話 チョコドロボウを捕まえろ!の巻

いや改めて見直すとテンテンくんの格好はすごいですね。すごいチャレンジャブル。よくこのデザインでOKが出たものだと今更ながら思う。コスプレしやすい主人公ランキングとかあったら世界5位には確実に入りますね。全裸になればほぼコスプレ完了だもんな。


いぬまるだしっ!」のいぬまるくんの下半身丸出しスタイルもだいぶギリギリだと思いましたが、先人というものはすでにいたのですね。いや、でもなあ、こっちは一応天使だけどいぬまるくんは完全に人間だしなあ…。どっちがヤバイかと言うと…。同じ、くらい、か…?


ジョジョの奇妙な冒険  ☆くそ野郎

トリッシュの能力、スパイス・ガール発現の巻。
しかしながら、「スタンド能力に目覚めたこと」というよりも、画像のような「状況を適切に判断すること」「思い切った行動に移ること」が出来るようになっている部分にこそトリッシュの成長を感じられます。そうだよなあー、強い能力を手に入れたとしても、それをどのように・どうやって使うかっていう方が何倍も重要だよな。能力開花・成長の話として申し分ない見せ方だったと思いました。


ラストページの「良しッ!くそ野郎ッ!!」はいろんな意味で格好良すぎです。日常的に使いたいフレーズ。


こち亀  (^o^)百人一首名人 両津!の巻


遊☆戯☆王  遊闘68 魔の電撃


「グレート・モス飛翔!地上モンスターは攻撃不可能だぜ!」
「融合カード!グレートモスの攻撃にカウンターで発動!難を逃れたぜ!」
「グレートモスの攻撃には毒燐粉が含まれている!竜騎士ガイアの攻撃力はどんどん下がるぜ!」
「魔霧雨のカード!霧で毒燐粉を洗い流すぜ!」
「デーモンの召喚!グレートモスは霧で濡れているので攻撃力アップだぜ!」


矢継ぎ早に繰り出される俺ルールの応酬が熱すぎる。
「えっ、そうなの?」「そんなことできるの?」としか反応できないやり取りに思考回路はショート寸前。カード説明には一言も書かれてない方法ですべての攻防が行われてるんですが、なんですかね、分厚い説明書が別売りとかで存在しててそっちには書かれたりするんでしょうか。君らノリとイメージで闘ってるんじゃないの?



■WILD HALF  103.炎の色


封神演義  第76回 太子の選択・その1


画−ROW  GROW.9 人間


最終回。
9週というスピードもそうですが、最終話でラスボス(=リザードマン)の学ラン姿を描いて終わるというのもなかなか例がないものだったと思います。ものすごいシュールな絵だなこれ。いやまあパジェダーさんは登場時からサンタ服を着ているような人でしたし、キャラに合ってるといえば合ってるんですが。
それにしても、なあ…。これは面白すぎないか…!


■ハガキ戦士・ジャンプ団