■
1991年14号ジャンプ感想です。
「アウターゾーン」新連載号。
■ファミコン怪盗 芸魔団
「怪盗」だったのこれ!? 「芸魔団」という単語は記憶にありましたが、そうか、怪盗だったのか…。何がどう怪盗なのかはサッパリ分かりませんでしたが。
あとやっぱりこれらの企画は編集部の方々が仮装してやってたんでしょうか。いいなあ、楽しそうだなあ。今のジャンプでもこういうのやらないかな。
この号での情報は
・ファミコンジャンプ2(FC)
・まじかる☆タルるートくん(FC)
・ドラゴンクエスト5(SFC?)
の3本でした。スーパーファミコン発売は1990年11月ということでしたが、この頃はまだまだファミコン情報がメインだったんですね。スーパーのスの字もないよ。
■アウターゾーン 第1話 ママと悪魔
「母親に向かってなんて事を…」
「ああ神様…」
「この子には…」
「この子には悪魔が取り憑いた!!」
トラウマ話きたこれ! …って、昔ジャンプ感想で『アウターゾーン』に触れたときは大体トラウマって言ってる気がします。でもまあ事実そうだから仕方ない。トラウマメーカー過ぎるんだよこの漫画。
しっかし、相変わらずこの漫画の怖さは格別ですなあ。この第1話の怖さは「母親が凶悪」ということのほぼ一点突破なんですが(そしてこれファンタジーホラーって言うより昼メロ系ホラーじゃね?という思いも少々あるにはあるのですが)、問題が身近なだけに生々しく感じられるのがまた怖い。「身内が悪魔的なものになる/いつの間にかなっていた」とか、想像しただけで寒気がします。
あとこのお母さんの作画もスゲエ。イッっちゃってる感が完璧に出てます。はっきり言って絵だけでも存分に怖い。
■DRAGON BALL 其之三百十六 宇宙の恨み、フリーザを貫く!
今TVでやってる「ドラゴンボール改」はちょうどこの辺りっぽいですね。いい感じの号があって良かった。しかしイライラするフリーザ様はカワユスなあ。
改めて見ると元気玉のアイディアは本当に秀逸ですね。力を合わせる感じがいかにも友情努力勝利だし、自分以上・限界以上のエネルギーを出せることも納得できるし、完成まで時間がかかるのでサブキャラの時間稼ぎとかでハラハラドキドキだし、本当よくできたシステムだと思います。元気玉システムを最初に作ったのってドラゴンボールだったのかなー。自分が記憶する限りではそうだったけど、先に他で出てたものなのかな。
■ろくでなしBLUES Vol.140 6MARU8
鬼塚編。
…なんだか、森田先生の絵って約20年前からほとんど変わってない気がするな…。こち亀とかは思いっきり絵柄が変わってるのに、森田先生はそれほど差が無いですよね。約20年前の時点で既に絵柄が完成されてた人なんでしょうか。凄すぎないか。
■ダイの大冒険 第70話 また会う日までの巻
「…えっ…!?」
「…おれは…おれは…」
「おまえを…す…」
「…」
「…すばらしい仲間だと…思ってんだからさ…!!」
ヘタレだ! 最高に愛らしいヘタレだ!
いやあいい泣き顔。セリフ回しも良いけどこのボロボロの泣き顔も素敵です。ポップが人気あることにも全く納得だよ。感情豊かでヘタレで頑張りやさんで、ってそら応援したくもなるわ。明らかに裏主人公じゃねーか。
あと、この回で
(あいつが思ってるほどおれは強くもなけりゃ勇気もないんだ!)
と、何気に「勇気」というキーワードが出てるんですよね。この時点からもう、アバンの印イベントへの遠い遠い伏線になってたりしたんでしょうか。こじつけすぎかな。
■SLAM DUNK #24 明日の前の日
この頃はまだギャグ色が濃いですね…っていうかスラムダンクは全編ちょこちょこギャグ色はあるか。
陵南との練習試合前日、まだほとんど何もスキルがない花道にリバウンドを教える。リバウンドは花道にとっても最後まで最大の武器でしたし、この回はある意味で記念のような回になるのかもしれませんね。ここで花道にリバウンドを教え込んだ赤木キャプテンの選択は、まさに大正解だったとのだろう。
まあそれはそれとして赤木キャプテン、前日に徹夜練習とかじゃなくてせめてもう少し前からやっとこうぜ。辛いじゃん当日。
■超機動暴発蹴球野郎リベロの武田 その2 サッカーに嫌われた男!
「そしてオレはあるポジションをヤツにやらせてみたい!」
「ど…どこですそこは!?」
まあタイトルでバレバレだけどな! これでフォワードとかならある意味伝説の漫画になってた。
しかしこの漫画、エネルギー量がすごすぎて読んでて疲れるくらいです。
↑こんなテンションのギャグを1ページに1個くらいの割合で挟んでくるんですよね。圧倒される。面白いんですが圧倒される。
最近は言葉で笑わせるタイプのギャグが主流っぽくなってるんですが、こういった体を張った(?)タイプのギャグ漫画もたまには出てきてほしいかな、とも思ったり。
■花の慶次―雲のかなたに― ★鬼の子孫の巻
岩兵衛かコレ…? 岩兵衛ですよねコレ。なんだか岩兵衛というと、お供時代のような目立たない印象(←日本人的柔らかい表現)が強かったので、「超強敵!」みたいに描かれていた今回は少々違和感を覚えてしまいました。こんなやれる子だったのか。
それと、少し前のシーンですが、慶次と直江兼続の交流シーンは実に渋くて格好良いですなあ。
「この頃になると一緒にいても終日言葉を交わさないことがしばしばだった。」
「二人共、相手がそこに居るというだけで心が満たされ平安なのだ。」
なにこのベストパートナーっぷり。夫婦か。
■まじかる☆タルるートくん ○ズキズキ虫歯をやっつけろ!の巻
うあー! 自分が小さくなって虫歯菌を直接退治してやりたいだとか、超あるある! 「こんなのできたらいいな」を的確に突いてきますねコンチクショウ! やりたいなー、虫歯菌退治。出来たら素晴らしいよねえ…。はあ、最近また歯が痛い。
あと江川達也先生がすごく教育的な内容で描いてたことも微妙に面白かったです。他作品では色々アレなイメージだけど、タルるートくんは結構道徳的だったよな。
■魁!男塾 ★「念」の対決!の巻
王大人が…闘っている…! 「死亡確認するだけの人」みたいなイメージが強かったので、闘ってるというだけですごくビックリです。そういやバトルもする人だったっけ。何か人間ヘリコプターとかやってた気がする。
この回はいわゆる幻術バトルでしたが、そういえばダルさ的なものは全く感じませんでしたな。幻術をかけた相手をそのままKOしてるからかなー。
リボーン、ナルトとかの幻術バトルはしばしば「ハイやり直しね!」みたいな展開になるので、ダルさを感じてしまうのかもしれません。ハメたらそのまま倒せばいいんよ。
■CITY HUNTER ○悩めるシュガーボーイの巻
■珍遊記 十七、導かれし愚か者たち?の巻
酒場バトル。
太郎が殴った相手はすっぱだかになって吹っ飛ぶらしいです。まあアレですよね、「太郎の実力があまりにすごすぎるから」みたいに描かれてますけども、ぶっちゃけ画太郎先生が鎧とか描くのめんどくせーからですよね。といいますか最後の方のページとかは殴るまでもなく皆すっぱだかになってるよね。
↓
↓
(12ページ目。もはや殴られるまでもなく素っ裸なザコの皆さん)
全くもって画太郎先生だと思いました。また、たとえ本当にそうだったとしても、評価が下がるどころか上がるのが画太郎先生クオリティ。
■こち亀 ○謎の発掘胸像Xの巻
■電影少女 CHAPTER.64 (あの日をたどって・・)
今見るとファッションに結構時代を感じます。こういったラブコメでは雰囲気作りもあるし、その時代でのオシャレな服装を取り入れなければならないのでしょうね。
そう考えるとToLoveるは「常にほぼ全裸」というスタイルを貫いていることによって時代に左右されない評価を受けることがでkごめん超適当言った。
■新ジャングルの王者ターちゃん No.151 エテ吉の昔話の巻
これが…少年誌に載っていた…だと…!?
■燃える!お兄さん2 第4話 ダックがいっぱい!の巻
■幽☆遊☆白書 ★めざせ一勝!の巻
■ジョジョの奇妙な冒険 ★ジョセフの賭けの巻
「賭けよう、わしの『魂』を!」
「グッド!」
いやなんていうか、この漫画はめちゃくちゃカッコいいですね! めちゃくちゃカッコいいですね!(2回言った)
ギャンブルという異色の舞台で、ダービーの不動の精神力とジョセフの老獪さがぶつかり合う様がたまらなく格好良い。イカサマ・挑発などの搦め手も惜しみなく使い、両者がまさに全力を出し合ってる、という感じがひたすらにアツイです。
ジャンプで「イカサマも騙しテクニックも勝つための手段の一つ。見抜けないヤツが悪い」というスタイルが広まり始めたのってここらへんあたりからなんじゃないかな。いや勝手に思ってるだけで多分違う気はしますけども。
■ひかる!チャチャチャ! Vol.51 父さんゆずりの山嵐!?の巻